連載:球団別プロスペクト&現役ドラフト注目選手

パ・リーグ球団別「期待の若手選手」 来季のタイトルホルダーが生まれる可能性も

データスタジアム株式会社

東北楽天ゴールデンイーグルス

【データ提供:データスタジアム】

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 チーム防御率がパ・リーグ最下位に終わった楽天だが、二軍の投手陣はイースタン・リーグトップの防御率をマークした。中でも2021年ドラフト5位の松井友飛は先発で抜群の好成績を残し、ファーム日本選手権でも勝ち投手となった。来季は一軍のローテーションに名を連ね、飛躍のシーズンを送りたい。イースタン・リーグ最多の11勝を挙げた高田孝一や、4月に一軍でプロ初勝利を挙げた藤井聖も、先発陣に厚みをもたせる活躍が期待される。救援では多彩な球種と制球力でアピールを見せた吉川雄大、今季開幕前に支配下登録を勝ち取った速球派の小峯新陸に注目だ。

 野手では高卒3年目の武藤敦貴が打率.336、17盗塁とアピール。一軍でも43試合の出場で打率.250とまずまずの結果を残したが、来季は持ち味の俊足巧打をさらに発揮できるか。21年ドラフト2位の安田悠馬は90打席で4本塁打を放つなど、打てる捕手としてのポテンシャルを示した。高卒2年目の入江大樹、同3年目の黒川史陽もリーグ平均前後の成績をマークしており、さらなる成長が期待される。

千葉ロッテマリーンズ

【データ提供:データスタジアム】

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 今季は外国人野手の不振もあって得点力不足に苦しんだロッテ。チームの課題を解消する上で期待したいのが、二軍で成長を見せているスラッガー候補たちだ。高卒2年目の西川僚祐は8本塁打、25二塁打と長打力を発揮しつつ、打率もイースタン・リーグ2位の数字を残した。また、西川と同学年の山本大斗も、7月に3試合連続本塁打の活躍を見せて支配下契約を勝ち取り、最終的には12本塁打をマークしている。今季一軍でチームトップの16本塁打を放った山口航輝の活躍に、2人は続くことができるか。

 投手陣では左右のローテーション候補が経験を積んでいる。高卒2年目の中森俊介はコンディション不良の影響で登板数こそ少なかったものの、力のあるストレートを軸に好成績を残している。来季は開幕一軍入りの可能性も十分にあるだろう。秋山正雲は高卒ルーキーながら、被打率や与四球率でリーグ平均よりも優れた数字を残した。7月以降は先発マウンドにも上がっており、来季の成長に注目だ。また横山陸人はリリーフで高い奪三振率を記録しており、一軍のブルペン陣に加わることが期待される。

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