連載:WBCに挑む侍ジャパンのベストオーダーは?

ファンが選ぶ! WBC・侍ジャパンのDHは? WBCで「SHOWTIMEが見たい」の声が多数!

前田恵
「侍ジャパンシリーズ2022」ではWBC本番同様、すべての試合にDH制が採用された。4試合でDHに入ったのは、村上宗隆と山田哲人が各1試合、近藤健介が2試合だった。公式戦でのDH枠といえば、おおよそ「打撃に優れているが、守備は苦手」「故障などで守備はできないが、打撃だけならできる」「とにかく打撃に専念してほしい」のいずれかに該当するもの。かつパワーヒッターに使われることが多い。本アンケートでも、名だたる長距離ヒッターがランク上位にのぼった。

ファンが選ぶ! WBCベストメンバーポジション別ランキング DH編

1位:大谷 翔平(エンゼルス) 得票率 63.54%
2位:吉田 正尚(オリックス) 得票率 11.46%
3位:柳田 悠岐(ソフトバンク)得票率 4.26%
4位:山川 穂高(西武)    得票率 3.12%
5位:村上 宗隆(ヤクルト)  得票率 1.98%
6位:近藤 健介(日本ハム)  得票率 1.66%
7位:鈴木 誠也(カブス)   得票率 1.55%
8位:岡本 和真(巨人)    得票率 1.40%
9位:筒香 嘉智(ブルージェイズ3A)得票率 1.31%
10位:浅村 栄斗(楽天)    得票率 1.17%
11位:山田 哲人(ヤクルト)  得票率 1.11%
12位:松本 剛(日本ハム)   得票率 0.88%
13位:中田 翔(巨人)     得票率 0.85%
14位:牧 秀悟(DeNA)    得票率 0.73%
15位:佐野 恵太(DeNA)   得票率 0.70%
16位:杉本 裕太郎(オリックス)得票率 0.58%
16位:森 友哉(西武)    得票率 0.58%
18位:佐藤 輝明(阪神)   得票率 0.55%
19位:栗山 巧(西武)     得票率 0.41%
29位:島内 宏明(楽天)   得票率 0.41%

世界に誇るスーパースターが圧倒的1位

「日本のファンの前で野球ができるのを楽しみに」とWBC出場の意思を明らかにした大谷翔平 【Photo by David Berding/Getty Images】

 1位は得票率63.54%の圧勝で、「当たり前じゃ」(以下、「カギカッコ」内はファンのコメント)とまで書かれてしまった大谷翔平(エンゼルス)。予想はしていたが、予想以上に他を引き離した。MLBエンゼルス在籍4年目の今季も、いうまでもなく“二刀流”で活躍。近代野球史上初めて、規定打席と規定投球回を同一シーズンに達成した。投手としては28試合に先発し、防御率2.33の15勝、打者としても157試合に出場し、打率.273、34本塁打、95打点に11盗塁を決めている。

 その大谷を推すコメントも「日本人の誇り」「メジャーのスターは使うべき」「WBCでもSHOWTIMEが見たい」と今の野球界にとって、いかに大谷がずば抜けたスーパースターであるかが、よ~く分かるものが多かった。また、「WBCで“大谷ルール”(先発投手が降板後もDHで継続出場できるルール)が採用されれば」との条件付きでDH大谷に投票したファンもいたが、現時点で採用の有無は発表されていない。

パ・リーグの強打者3人が上位にランクイン

外野手部門でも上位だった吉田正尚、柳田悠岐が本塁打王の村上宗隆、山川穂高をおさえて上位という結果に 【写真は共同】

 2位の吉田正尚(オリックス=得票率11.46%)、3位の柳田悠岐(ソフトバンク=同4.26%)は、外野手部門と同じ順位に収まった。吉田、柳田ともに「ケガしてほしくないから」というコメントが散見されたのは、ファンの切実な思い。もちろん、吉田は「どんなことがあろうと打つ」し、柳田は「この選手の力は欲しい」と間違いなく思わせてくれる選手だからである。

 得票率3.12%の4位・山川穂高(西武)と同1.98%で5位の村上宗隆(ヤクルト)は、どちらかといえば守備より打撃だけを見ていたいタイプということだろう。山川には「打撃だけになると、えぐいことが起こりそう」、村上には「パ・リーグにいたらDHだったんじゃない」と、それを匂わすコメントが。

 以下、6位・近藤健介(日本ハム=得票率1.66%)、7位・鈴木誠也(カブス=同1.55%)、8位・岡本和真(巨人=同1.4%)……と、パワーヒッターが続く。

 そんななか、今季打率.347でパ・リーグの首位打者を獲得した松本剛(日本ハム)は得票率0.88%と、外野部門で集めた6.31%(7位)には及ばなかったものの健闘した。DHで投票したファンの一人は、「結果を出した若手は選ぶべき。打率、得点圏、出塁率、長打率でレベルが高く、上位打線で計算が立つと考えたため」と声援を送る。こういう選手がラッキーボーイになるといい。


<企画構成:スリーライト>
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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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