宇都宮の2度目の優勝で幕を閉じたB.LEAGUE2021−22シーズン。その余韻に浸る間もなく、来るシーズンの準備は始まっていた。昨年はこれまでにないくらい代表クラスも移籍が相次いだが、今年の特徴はヘッドコーチの交代が相次いだこと。しかも、A東京、千葉J、宇都宮というリーグを制した指揮官がクラブを去った。その中で、各クラブは補強を進めている。2022−21シーズンの開幕を前に、B1・24クラブの補強状況を確認しつつ、評価していく。

　昨シーズン、B2プレーオフを制して昇格を果たしたファイティングイーグルス名古屋。どのような戦力でB1に挑むのか注目されたが、意外にも補強は最小限にとどめた。言い換えれば、B1に自力でのし上がったメンバーでどれだけ戦えるかにチャレンジするシーズンとも言える。

　会田太朗が引退、鹿野洵生が東京Zへ移籍したのに対し、加入は北海道から葛原大智、大阪から中村浩陸と、B1の先発を張っていた選手の獲得に成功した。SG兼SFの葛原、PGの中村と、それぞれのポジションには主戦級の選手がそろっているが、それでも2人が入ることで選手層はさらに厚くなる。

　外国籍選手のジョナサン・ウィリアムズはNBAワシントン・ウィザーズ時代、八村塁のチームメートだった経験を持つ。NBAではロサンゼルス・レイカーズにも所属し、その後、ヨーロッパの数チームでプレーしてきた。機動力に長けたPFがどんなプレーを見せるのか、楽しみだ。

●IN
葛原大智　←　北海道
中村浩陸　←　大阪
ジョナサン・ウィリアムズ　←　Aquila Basket Trento（イタリア1部）

●OUT
会田太朗　→　引退
鹿野洵生　→　東京Z