宇都宮の2度目の優勝で幕を閉じたB.LEAGUE2021−22シーズン。その余韻に浸る間もなく、来るシーズンの準備は始まっていた。2020‐21シーズンはこれまでにないくらい代表クラスの移籍が相次いだが、今シーズンの特徴はヘッドコーチの交代が相次いだこと。しかも、A東京、千葉J、宇都宮とリーグを制した指揮官がクラブを去った。その中で、各クラブは補強を進めている。2022−21シーズンの開幕を前に、B1・24クラブの補強状況を確認しつつ、評価していく。

　牧全、ダニエル・ミラーが引退、玉木祥護が新潟、山口颯斗が茨城、葛原大智がFE名古屋へ移籍した。抜けた5人の穴を埋めるのがまずは高橋耕陽。地元・旭川市出身のご当地選手が北海道に加入する。滋賀、三河、SR渋谷で主力として活躍したウイングプレーヤーは北海道に取って貴重な存在だ。

　さらにアジア特別枠でドワイト・ラモスを富山から獲得。昨シーズンの終了後、すぐに移籍が発表されたので驚いたファンも多いはずだ。フィリピン代表も務めるSG兼SFが北海きたえーるのコートで躍動する日が待たれる。

　外国籍選手はASモナコからブロック・モータムを獲得した。オーストラリア代表の経歴を持つモータムは208センチのPF。また福島から移籍のアレックス・マーフィーは昨シーズンに、13.9得点5.4リバウンドをマークした。またマーフィーもフィンランド代表でプレーした実績を持つ。各国の代表がB1得点王、ショーン・ロングとどうマッチするかも楽しみだ。

●IN
ドワイト・ラモス　←　富山
高橋耕陽　←　SR渋谷
荒川颯　←　横浜EX（B3）
ブロック・モータム　←　ASモナコ・バスケット（モナコ）
アレックス・マーフィー　←　福島

●OUT
牧全　→　引退
ダニエル・ミラー　→　引退
玉木祥護　→　新潟
山口颯斗　→　茨城
葛原大智　→　FE名古屋