川崎宗則書籍 「あきらめる」から前に進める。

川崎宗則の「引退しない宣言」 病気と向き合い、幸せに生きる

川崎宗則
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さらに人生を広げるために

川崎(右)は自身が慕うイチロー(左)から野球を通じて多くのことを学んだ 【Photo by Jim McIsaac/Getty Images】

 イチローさんはずっと、野球を通じて多くのことを学んでいると思うんですけど、僕は本当に気まぐれなので、突然野球とは違ったことをやろうとか考えだして、YouTubeでバンド活動をやりたいとか、心変わりをしているかもしれないです。

 野球のおかげで今は人生が楽しいですけど、さらに人生を広げるためにいろいろな文化人とも会ってみたいし、野球選手としてだけではなく、裾野を広げていきながらいろいろなことを見てみたいというのが正直な気持ちです。

 これも第1章で書きましたが、昨年は野球をしながらさまざまな仕事をやらせてもらいました。TV番組に出させてもらったり、ドラマにも出演させてもらったりもしました。たくさんの人たちとも会うことができ、自分の人生の中でも本当に忙しい1年でした。それはすごくありがたいことだし、おかげでよく眠れました。たくさん仕事をもらえて、疲れることができて良かったです。

これからもこの病気と一生付き合っていく

 僕は「何かを解決しようとしない術」を身につけたおかげで、自律神経の病気を「風船」のように横に置いたまま、これからもこの病気と一生付き合っていくことになると思います。世の中には解決できないものもあって、白黒をはっきりさせるのではなくて、グレーでもいいし、黄色でもいいし、ピンクでもいいんだということを皆さんにも知ってほしいんです。
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著者プロフィール

1981年生まれ。鹿児島県出身。鹿児島県立鹿児島工業高校卒業。1999年のNPBドラフト会議で福岡ダイエーホークスから4位指名で入団。2012年にシアトル・マリナーズへ移籍。13年にトロント・ブルージェイズ、16年にシカゴ・カブスを経て17年に福岡ソフトバンクホークスに復帰。18年に退団。一度野球選手としてのプレーを休み、育成年代への指導を中心に活動していたが、19年7月に味全ドラゴンズと選手兼コーチ契約をし、現役復帰。20年にルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスと契約。身長180センチ、体重80キロ、右投げ左打ち。

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