連載:ヤクルトが強くなったワケ

ヤクルトの強さを再確認する連載が完結!「やっぱり、今年も“絶対大丈夫”」

長谷川晶一

今年も、「絶対大丈夫」の言葉とともに

昨年のペナントレースの正念場で高津監督が選手に伝えた「絶対大丈夫」という言葉に、ファンも勇気をもらった 【写真は共同】

 いよいよ、勝負の9月が始まった。不安だらけだった8月も、終わってみれば12勝11敗1分と勝ち越すことに成功した。ここまでくれば2位チームの動向を気にするのではなく、ただひたすらに、腹をくくってヤクルトの「応燕」に専念するだけだ。そんな決意と覚悟を抱きながら、この原稿を書いている。

 記憶に新しい、昨年の興奮と歓喜。そしてここからは、それをさらに上回る興奮、歓喜、そして感動が待っていることだろう。泣いても笑っても、残りあとわずかだ。どうせヒリヒリした日々を過ごすのなら、泣くよりは笑った方がいい。9月中旬からは怒とうの10連戦も控えている。日々の試合に一喜一憂しながら、僕らは9月を過ごすことになる。

 昨年のペナントレース終盤もハラハラした日々を過ごした。このとき、僕たちファンはもちろん、選手たちの心のよりどころとなったのが、高津臣吾監督が口にした「絶対大丈夫」というパワーワードだった。今年も、改めてこの言葉を噛(か)みしめて過ごしたい。絶対大丈夫、絶対大丈夫。勝負の9月、緊張しながら、ワクワクしている自分がここにいる――。

(企画構成:株式会社スリーライト)

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著者プロフィール

1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務を経て2003年にノンフィクションライターに。05年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会し続ける、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家(R)」。著書に『いつも、気づけば神宮に東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間』(インプレス)、『生と性が交錯する街 新宿二丁目』(角川新書)、『基本は、真っ直ぐ――石川雅規42歳の肖像』(ベースボール・マガジン社)ほか多数。

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