ヤクルトOB「五十嵐亮太×館山昌平」緊急対談! リーグ連覇に向けて温存しているものとは?
今シーズン前半戦のヤクルトの圧倒的な強さについて、五十嵐、館山両氏はどのように分析しているのか。独自の視点で語り合った 【スリーライト】
※リンク先は外部サイトの場合があります
規定投球回数に達していないのがポイント
五十嵐 前半戦はピッチャー陣の頑張りがとても大きかったと思います。先発陣も頑張ったけれど、特に中継ぎ陣が無敵でしたからね。8回・清水昇、9回・スコット・マクガフの安定感は昨年同様なんだけど、僕としては左の田口麗斗、そして右ではプロ2年目の木澤尚文が、本当によく頑張ったと思います。開幕時点で木澤のポジションとしては大下佑馬に期待していたんだけど、代わりに木澤が台頭してきたという印象ですね。
館山 僕も、前半戦に関しては中継ぎ陣の頑張りがすごく大きかったと思いますね。五十嵐さんと同じように、僕もキャンプの段階では大下佑馬投手、坂本光士郎投手に注目していたんです。右と左のサイドスロー投手で2イニングくらいしっかり投げて試合を作って、勝ち星を拾えたら面白いなと思っていました。木澤投手に関しては「正直、厳しいな」って、キャンプ段階では思っていましたね。
五十嵐 どういう点が? コントロールとか?
館山 そう、コントロールがバラバラでしたからね。昨年も二軍で防御率がよくなかったし、キャンプでも両サイドに何か目標をつけて腕を縦ぶりしないとストライクが入らない状態でしたから。ストレートは引っかいちゃうし、抜けちゃうしだったけど、ペナントレースに入ってからはツーシームとカットボールをメインにしてほぼほぼストレートを投げない。これがハマりましたね。あと、好調の要因としては「規定投球回数に誰も達していない(※8月22日時点、小川泰弘が到達)」というのも注目ポイントだと思いますね。
五十嵐 おーっ、それは面白い視点だね。去年もそうだったけど、今年も、常に規定投球回数に達しているピッチャーはいないからね。先発投手目線から見ると、どういう心境なの?
館山 他のピッチャーが3人も、4人も規定投球回数に達していたら、「オレも達したい」という気になって、多少コンディションが悪くても無理やり長いイニングを投げたり、「中5日でも行けます」って言ったりしがちだけど、誰も達していない中で、昨年のように5回、6回を全力で投げて、それを首脳陣も球団も評価してくれるというのは助かりますよ。だからみんながいい状態で回ることができた。それが、前半戦のスワローズだったと思います。
続きはスポーツナビ公式アプリ(無料)で読むことができます。
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。
- 前へ
- 1
- 2
- 次へ
1/2ページ