連載:高校野球の盟主・大阪桐蔭の強さの秘密

大阪桐蔭元主将・水本弦が知る後輩・森友哉「さりげない気遣いができる男です」

沢井史

森が1番にいたから春夏連覇を達成できた

水本氏(左)はYouTube『大阪桐蔭 元主将対談』でも森を絶賛。森が入学した当時のキャプテンだった廣畑氏(右)も、「あんな選手はおらへん」と手放しで称えた 【YOJI-GEN】

 水本は大学を卒業後、東海地区の社会人野球の名門・東邦ガスでプレーした。大学4年間、社会人5年間、ハイレベルなリーグ、そして地区でプレーしてきたが、そのキャリアを通じても「一番いいバッターは森です」と断言する。

「高校時代、練習試合を含めて3年間の打率はたぶん5割を超えているんじゃないですかね。そんなバッターが1番にいるんですから、そりゃあ、春夏連覇できますよね。森が1番にいてくれたことがどれだけ頼もしかったか」

 今ではお互いに忙しくなり、連絡を取る頻度は減っているが、森が活躍したニュースを見るたびに先輩として誇らしく思うという。そして、まだまだこんなものではないとも思っている。

 今シーズンの森はケガなどがあり、思うようにいっていない部分もあるかもしれないが、それでもそのすごさは、水本、そして森の2学年上の先輩である廣畑実の記憶に今でもしっかりと刻まれている。プロの世界に数々の強打者を送り出してきた大阪桐蔭にあっても、森友哉は今後も永遠に語り継がれていくのだろう。

(企画・編集/YOJI-GEN)

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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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