ファンが選ぶ!大阪桐蔭「歴代最強チーム」&「好きなOB」
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スポーツナビで読者投票を実施した「ファンが選ぶ! 大阪桐蔭・歴代最強チーム」。ファンの方に大阪桐蔭で歴代最強と思うチームを最大3つまで選んで投票してもらいました。最も多くのファンが同校史上一番強いと考えるのは、果たして何年のチームか?
※上位はスポーツナビアプリでご覧いただけます。
ランキング
順位 | チーム(甲子園の成績) | 主なメンバー(カッコなしは3年生) | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | 2018年(春:優勝/夏:優勝) | 根尾昂、藤原恭大、柿木蓮、中川卓也 | 64.35% |
2 | 2012年(春:優勝/夏:優勝) | 藤浪晋太郎、森友哉(2年)、水本弦 | 52.29% |
3 | 2005年(春:不出場/夏:ベスト4) | 平田良介、辻内崇伸、中田翔(1年) | 10.43% |
4 | 2022年(春:優勝/夏:?) | 松尾汐恩、伊藤櫂人、川原嗣貴 | 10.13% |
5 | 2007年(春:ベスト8/夏:不出場) | 中田翔、岡田雅利、浅村栄斗(2年) | 6.99% |
6 | 2017年(春:優勝/夏:3回戦敗退) | 徳山壮磨、福井章吾、藤原恭大(2年) | 6.81% |
7 | 2001年(春:不出場/夏:不出場) | 中村剛也、岩田稔、西岡剛(2年) | 5.91% |
8 | 2008年(春:不出場/夏:優勝) | 浅村栄斗、萩原圭悟、福島由登 | 5.73% |
9 | 1991年(春:ベスト8/夏:優勝) | 萩原誠、沢村通、和田友貴彦、背尾伊洋 | 3.24% |
10 | 2014年(春:不出場/夏:優勝) | 香月一也、正隨優弥、峯本匠、中村誠 | 2.28% |
11 | 2013年(春:3回戦敗退/夏:3回戦敗退) | 森友哉、近田拓矢、香月一也(2年) | 1.50% |
12 | 2006年(春:不出場/夏:2回戦敗退) | 中田翔(2年)、謝敷正吾、岡田雅利(2年) | 0.93% |
13 | 2021年(春:1回戦敗退/夏:2回戦敗退) | 池田陵真、松浦慶斗、繁永晟 | 0.84% |
14 | 2004年(春:2回戦敗退/夏:不出場) | 平田良介(2年)、高島毅、生島大輔 | 0.51% |
15 | 2015年(春:ベスト4/夏:不出場) | 青柳昴樹、福田光輝、田中誠也 | 0.45% |
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解説
甲子園で春夏連覇を果たした2つのチームが、他を大きく引き離してトップ2を占めたのは妥当な結果と言えるだろう。ファンには最大3チームまで投票してもらったが、2012年、2018年とも得票率は50パーセントを超えた。
どちらも「最強」の称号にふさわしいチームだが、栄えある1位に輝いたのは2018年。夏の全国選手権ではベンチ入りメンバーのうち16人が3年生だったが、そのなかから根尾昂(中日D1位)、藤原恭大(ロッテD1位)、横川凱(巨人D4位)、柿木蓮(日本ハムD5位)の4人が高卒でプロ入りした。
投票したファンからは、「大阪桐蔭史上、一番のスター選手揃いで、かつ春夏連覇を成し遂げた最高で最強チーム」「オールスターのように注目選手揃いだった」「注目選手もいたが、他の選手もそれぞれ個性があって役割がしっかりしていて、1番から9番まで切れ目がなかった」といったコメントのほか、「心・技・体、全てにおいて強く、大人なチームでした」「チームワークと精神力と個人の能力が高かった」「圧倒的なチームの総合力があり、負ける気がしなかった」「他のどの年よりも全国が打倒・大阪桐蔭で向かってきている雰囲気を感じた」「金農フィーバーの中、それをぶっ飛ばした」などの賛辞が寄せられた。
一方、2012年を選んだファンから多く聞かれたのが、藤浪晋太郎、森友哉のバッテリーを称える声だ。「最強のバッテリーだった」「藤浪、森のバッテリーは数十年に一度ぐらいのすごさだと感じた」「藤浪-森のプロで即通用するレベルのバッテリーは反則」……。
特に藤浪に対しては、「高校生のレベルをはるかに超えた圧倒的なピッチング」「四死球はともかく、誰が打てるんだろうと思って見ていた」などと絶賛の嵐。「2018年は、打撃はすごかったけど大エースはいなかった」と、藤浪の存在が2018年ではなく2012年を選んだ決め手というファンも。さらに「藤浪、澤田の二枚看板は10年経った今でも最強」「控え投手の澤田も普通にエースクラス」と、現在オリックスでプレーする2番手の澤田圭佑を含めた投手力を選出理由に挙げるファンもいた。
2018年の中心選手だった根尾や藤原、中川卓也(早稲田大)、山田健太(立教大)が、2年生ながらレギュラーに名を連ねていた2017年もトップ10(6位)に入った。「福井くんの抜群のキャプテンシーで非常によくまとまったチーム」「福井キャプテンの人間力の高さには、本当に感動しました」などと、選出者のコメントで目立ったのが、主将を務めた福井章吾(トヨタ自動車)のリーダーシップへの賛辞。さらに「二遊間の守備力は歴代の高校野球でもトップクラスだった」と、二塁手・坂之下晴人(三菱重工West)と遊撃手・泉口友汰(NTT西日本)の3年生コンビの守備力を称える声も聞かれ、「最強世代の2年生と頼れる3年生の構図が本当に好きでした!」というコメントもあった。
春のセンバツを圧倒的な強さで制した今年のチームも多くの支持を集めた(4位)。集大成である「夏」を前に得票率が10パーセントを超えたのは、それだけ昨秋から春にかけてのインパクトが強く、夏への期待が大きいからでもあるだろう。ファンからは、「公式戦29連勝は破格」「藤原・根尾世代よりも投手力、打撃力ともに隙が見当たらない」「4枚の左右のエース、どこからでもホームランが打てて切れ目のない打線。今までの桐蔭のチームとはレベルが違いすぎる。他校とのチーム力の差が過去最大」といったコメントが届いた。
今年のチームをわずかに上回り、3位に入ったのが2005年のチームだ。全国制覇は果たせなかったものの、辻内崇伸、平田良介と投打とも太い柱がいて、1年生の中田翔も鮮烈な印象を残した。投票したファンから寄せられたのは、「PL学園以来の衝撃を受ける強さが感じられた」「今でもスタメン全員を言えるくらい個性豊かでロマンのあるチームでした」「最強ピッチャー、最強バッターが両方いるチーム」「平田のホームランと辻内のストレートは印象が強い」といった声だ。
当時1年生だった中田が3年生となり、投打の柱としてチームを引っ張った2007年のチームが5位。夏は大阪大会決勝で惜しくも敗れ甲子園出場が叶わなかったが、「(4番の)中田だけでなく、3番・山口祥継、5番・堀拓真、生島峰至など強打者揃いのロマンの塊のチームで、ポテンシャルは最強だと思う」などと支持するファンは多い。
夏に17年ぶり2度目の甲子園優勝を果たした翌2008年のチームが8位。「史上最強の1番打者。ショートの守備がえぐすぎました」という浅村栄斗が中心選手で、「決勝の点差(17-0)」を選出理由に挙げるファンもいた。
その17年前、初出場にしていきなり全国制覇を成し遂げた1991年のチームもトップ10入り(9位)。春のセンバツで初めて甲子園の舞台に登場した新興校は、この大会でベスト8の好成績を収めると、夏には「(3回戦で)秋田に逆転勝ちして波に乗った」チームは一気に頂点に上り詰めた。
投票したファンからは、「当時、PLや上宮をはじめ強豪校がたくさんあるなか、突然現れて全国優勝までしたインパクトがすごかった」「爽やかで明るいイメージで勝ち進む不思議な強さ」といったコメントや、「沢村通くんの熱い眼差しとサイクルヒットにはしびれました!」「和田(友貴彦)と背尾(伊洋)のダブルエース。背番号10(背尾)がプロ入りした(近鉄D5位)のを初めて見た」という声が寄せられた。
続く10位も、夏の甲子園で優勝した2014年のチームだ。選んだ理由としては、「メンバー全員でチームのためという意識が強く見えた」「キャプテン中村(誠)から始まる打線は恐怖と勢いを感じた」といったものがあった。
春、夏とも甲子園出場はならなかったものの、トップ10に食い込んだのが2001年のチーム(7位)。「中村(剛也)、西岡(剛)の2人のバランスが良いイメージ」「大阪桐蔭史上最強打線(ジュラシックパーク打線)」、さらに「2002のOBですが、打線は2001年が最強です! 甲子園に出ていたら優勝できたと!」と同校OBからも推しのコメントが届いた。
(企画・編集:YOJI-GEN)