レシーブ改善に暗中模索の桃田賢斗 復活のきっかけつかめるか
復活を期す桃田。以前のような強さを取り戻せるか 【Photo by Wong Fok Loy/SOPA Images/LightRocket via Getty Images】
以前との明らかな違い、得意のレシーブ通じずノータッチ
レシーブは、桃田の大きな武器だった。相手に打たせた強打をレシーブでコントロール。ネット前へ低く落とし、シャトルを下から拾わせる。そうしてラリーの主導権を握ることで、相手はうかつに強打を打てず、ラリー勝負で精度に優って優位に立つのが、19年頃の展開だった。ところが、復帰後の桃田は「本当にスマッシュを決められる回数が増えたなと感じていた」と認めるように、カウンターレシーブを狙うどころか、相手の強打をほとんど返せていない。
目の再検査を要望、ビジョントレーニングを開始
トレーナーを変更、「動きのロスが多いと感じていた」
ただし、こちらもまだ明確な手ごたえがあるわけではない。感覚や身体の反応については、言い訳にしないためか、1カ月ほど前から改善の手応えがあり「今は、もうまったく、そういう不安要素がない」と言い切った場面があったが、一方で「まだ、本番の試合は、そこ(の動かし方)からできていないので、それが正解かは分からない」とも話した。