SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男

敵将も絶賛した大谷翔平 試合中の感触で組み立てるゲームプランとは?

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捕手のカート・スズキ(右)は「あいつは賢い男だ」と大谷を評価 【Photo by Tom Pennington/Getty Images】

 球速を少し落としたことで制球が定まるようになり、4月に悩まされたマメの問題が解消した。大谷はある試合で、球速を少し落としたのはマメの問題のためだと言っていて、それ以外のときに落ちているのは決して意図的なものではないと語っていた。だが、捕手の考えは違った。スズキはこう話す。

「あいつは賢い男だよ。オレが見るところ、あいつはほかの一緒にプレーしている選手たちよりはるかに自分の体についてよく理解している。だから足すべきところと、引くべきところがわかるんだ。走者がたまって重要な場面になると、98マイルとか上げてくるだろ。だけどストライクさえ投げておけば、スプリットでも緩い球でも打者を打ち取れるということを知っているんだよ」

 自身がメジャーで9年投げ、その後10年にわたりマイナーとメジャーでコーチを務めるワイズはこう話す。

「今までに私が見てきたどんな選手よりも、試合中に足し算と引き算ができる能力が備わっている。91マイルから99マイルまで、自在に球速を変えることができる。これをできる選手は、それほど多くない」

 野球研究者のエリック・フリデンは、「温存力」という統計の追跡を始めた。
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