Bリーグ2021-22CS特集

2度目のBリーグ王者となった宇都宮ブレックス エースの爆発と勝者のメンタリティー

ワイルドカードでCS進出ながら、6連勝で頂点に駆け上がった宇都宮ブレックス 【(C)B.LEAGUE】

 B.LEAGUEがスタートしてから6シーズン目にして初めて実現した東西地区クラブ、琉球ゴールデンキングスと宇都宮ブレックスによる頂上決戦、「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22」(以下ファイナル)が5月28日から開催。琉球はファイナル初出場、さらに琉球と宇都宮がB.LEAGUE CHAMPIONSHIP(以下CS)で対戦するのは初めて、加えて会場はB.LEAGUE公式戦で初開催となる東京体育館と、初物づくしの対戦は予想通りの大熱戦となった。(文/吉川哲彦)

リーグを代表する堅守のチーム同士がファイナルで対戦

ゴール下での肉弾戦も熾烈(しれつ)を極めた 【(C)B.LEAGUE】

 リーグ全体の勝率トップでレギュラーシーズンを終え、初めて頂上決戦まで上り詰めた琉球ゴールデンキングスと、ワイルドカード上位の立場から東地区の強豪をなぎ倒し、昨シーズンに続いての進出となった宇都宮ブレックス。今シーズンのB1ファイナルは、あらゆる意味で対照的な両者の顔合わせとなった感があるが、レギュラーシーズンの1試合平均失点で宇都宮がリーグ1位、琉球が3位とディフェンス力が光る点は同じ。レギュラーシーズンの対戦は琉球が連勝しているが、点差は1点差と3点差でしかない。ともにチャンピオンシップを4連勝で駆け上がってきた勢いもあり、激戦は必至だった。

 かくして迎えた頂上決戦。第1戦の試合序盤は琉球がリバウンドで優位に立つ。宇都宮はペイントエリアを力強く攻めるが、一方の琉球もジャック・クーリーが攻守ともにリバウンドに飛び続け、第1クォーターだけで8リバウンドをマーク。しかし、宇都宮もCSでジョーカー的存在となっているチェイス・フィーラーの3本のアウトサイドシュートで盛り返し、第1クォーターは19ー18で琉球がわずかに1点リード。

 第2クォーターは岸本隆一(琉球)の代名詞であるロング3ポイントで幕開け。変化をつけたディフェンスでターンオーバーを誘うなど宇都宮も譲らず、オフィシャルタイムアウト直後には遠藤祐亮の連続3ポイントでリードを奪う。しかし、琉球もクーリーが変わらずリバウンドに体を張り、コー・フリッピンのドライブがブザービーターとなって前半は35ー38の宇都宮3点リードで終えた。

 第3クォーターは並里成を欠く琉球が岸本のファウルトラブルでピンチに陥りかけるも、代わった小野寺祥太が3ポイントを決める。さらには今村佳太(琉球)の3ポイントもさく裂して一歩前に出たが、その後は宇都宮もディフェンスで粘り、56ー54と琉球2点リードで第4クォーターに突入。このまま一進一退のつば競り合いが続くかと思われた。

 ところが、最後の10分間は思いがけない展開となる。比江島慎のバスケットカウントでリードを奪った宇都宮に対し、琉球は得点が止まる。フリッピンのスティールからのダンクが飛び出したのもつかの間、直後に比江島が再びバスケットカウント。琉球はタイムアウトと選手交代で打開を図るものの、宇都宮のディフェンスを突破できないまま時間が過ぎ、第4クォーターはわずか5得点。比江島やジョシュ・スコットが得点を重ねた宇都宮が61ー80と19点差をつけて先勝した。

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