連載:プロ野球・スポーツナビ週間MVP

打線けん引の主砲がセパともに週間MVP 首位快走の楽天、好調要因はデータでも明白

データスタジアム株式会社

右越えに本塁打を放つ吉田正尚 【写真は共同】

 スポーツナビでは2022シーズンのプロ野球で、週間MVPを選出する。データスタジアム社提供の「WPA(Win Probability Added)」という指標(=その選手がどれだけチームの勝利確率を増減させたかを表す指標)を基に、「セ・リーグ野手」「パ・リーグ野手」「セ・リーグ投手」「パ・リーグ投手」の4部門で選手をランキング化。トップに輝いた選手を、ぜひチェックしてほしい。
 セ・リーグの野手ではチームの3連勝に大きく貢献した村上宗隆(ヤクルト)が、パ・リーグでは2本の決勝打をマークして打線をけん引した吉田正尚(オリックス)が1位に輝いた。

 セ・リーグの投手では大瀬良大地(広島)が今季初完封で球団通算4500勝に花を添えた。一方のパ・リーグは高橋光成(西武)がトップに立ったほか、接戦で強さを見せるリリーフ投手の活躍も目立った。

マツダスタジアムで自慢の打棒を見せつけた村上

【データ提供:データスタジアム】

1位 村上 宗隆(ヤクルト)

【データ提供:データスタジアム】

 セ・リーグ野手の1位に輝いたのは敵地で躍動したヤクルトの主砲。4月27日の広島戦では4回に2ランを放つと、8回にはダメ押しの適時打。28日には2点ビハインドの8回に満塁から同点タイムリーを放つなど、広島との2戦で計8打数4安打5打点の大暴れを見せた。

2位 糸井 嘉男(阪神)
 4月27日の中日戦で猛打賞の活躍を見せると、28日には2点を追う4回に逆転勝利を呼び込むタイムリー。5月1日の巨人戦では、満塁の好機に代打で登場して2点適時打をマークするなど、対象期間中は計14打数8安打5打点の大活躍でチームの6連勝に貢献した。

3位 オスナ(ヤクルト)
 4月27日と28日の広島戦で複数安打を記録。猛打賞の活躍を見せた28日の試合では、特に8回1死満塁の場面で放った2点タイムリーが勝利を大きく手繰り寄せた。サンタナが離脱しているなかで、打線につながりをもたらす活躍が光っている。

ここぞという場面でアーチを描いた3人の打者が上位に

【データ提供:データスタジアム】

1位 吉田 正尚(オリックス)

【データ提供:データスタジアム】

 オリックスが誇るヒットメーカーがパ・リーグ野手の1位に輝いた。対象期間では6試合に出場して12安打8打点を記録する活躍ぶり。特に拮抗(きっこう)したゲーム展開となった4月30日の西武戦では、試合後半に2打席連続のソロをマークしてチームを勝利に導いた。

2位 山川 穂高(西武)
 4月前半の離脱をものともせず、5月1日終了時点でリーグトップの9本塁打を記録している山川。対ソフトバンク3連戦では計3本塁打8打点をマークするなど、持ち前の長打力を存分に発揮。5月1日のオリックス戦でも、1-1で迎えた9回に決勝アーチを放った。

3位 西川 遥輝(楽天)
 4月28日のロッテ戦で初回先頭打者本塁打を記録すると、30日のソフトバンク戦では9回3点ビハインドの場面で起死回生の同点3ラン。さらに翌日の同カードでも先制打を放っており、今季から加入したリードオフマンが連日の活躍でチームの勝利に貢献している。

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著者プロフィール

日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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