王者・川崎Fの3連覇を推す声多数、対抗は? Jリーグ推進委員会 各メディアの優勝予想
浦和レッズ
先のスーパーカップで川崎Fを撃破して幸先の良いスタートを切った浦和の王座奪還を予想する声も多く挙がった 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】
サッカーキング
今季はW杯冬開催に伴う約1カ月の前倒し進行、新型コロナウイルスの影響にもまだまだ懸念が残る。日程やメンバーがイレギュラーな状態であれ、対応できる選手層を誇る浦和を優勝候補の筆頭として推したい。今オフはリカルドチルドレンとして知られる岩尾憲やユース出身の松尾佑介らを補強。2年目の伊藤敦樹は早くも風格が漂い始め、ルーキーの宮本優太もスーパーカップで公式戦デビューと若手の底上げも順調に進んでいる。全ポジションに実力者をそろえ、特に中盤は激しいポジション争いが繰り広げられるだろう。最も替えがきかないのはスーパーカップ優勝の立役者となった江坂任か。攻守にわたる貢献度は抜群で、2022年は“江坂の年”になる可能性を秘めている。
GOAL
2020年より改革を進めてきた浦和にとって、2022年はリーグ制覇のために掲げた「3カ年計画」の3年目となる。昨年中にはキャスパー・ユンカーや酒井宏樹らを加えて大きく戦力を底上げし、天皇杯を制覇。先日の富士フイルム杯ではJ1連覇中の王者・川崎Fを2-0で撃破した。リカルド・ロドリゲス監督下ではボールを握る攻撃的なスタイルを志向しながらも、時間帯に応じてプレスの開始位置やDFラインの位置を変える強かな戦いぶりを見せつけた。タレント陣の“破壊力”と試合運びの“巧さ”を兼ね備える浦和は、文句なしの優勝候補だ。
超ワールドサッカー
リカルド・ロドリゲス監督を迎えた改革1年目の昨シーズンはサッカーのスタイルの変化に着手。監督が標榜するサッカーが徐々に浸透すると結果も出て、シーズン終盤にはひとつの形に。リーグ戦は6位に終わったが、天皇杯を制した。2年目に向けては監督の秘蔵っ子でもある岩尾憲を補強した他、選手の大幅な入れ替えを敢行。ACLの戦いもある中で、昨シーズン以上の結果を残すはずだ。先に行われたスーパーカップでは王者・川崎F相手に引けを取らない戦いを見せ勝利。より磨きをかけてシーズンを通して戦えれば、優勝が見えてくるだろう。
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スーパーカップで、J1リーグ戦3連覇を狙う川崎フロンターレに対して、2-0の勝利を飾って、まず最初のタイトルを手にした。攻守ともに充実した内容に見えたものの、リカルド・ロドリゲス監督が「もう少しボールを持って、主導権を握り、敵陣のゴール近くでプレーする時間を長くしたい」と繰り返し語るなど、チームの熟成をさらに増していこうという野心を感じさせる。キャスパー・ユンカーに始まり、アレクサンダー・ショルツ、そして今季はダヴィド・モーベルグといった“北欧路線”との化学反応を含めて注目したいところ。
ヴィッセル神戸
イニエスタや大迫ら既存の主力に加えて、浦和から加入した槙野といった新戦力も魅力の神戸 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
Football ZONE
三浦監督の下、昨季をクラブ歴代最高の3位でフィニッシュし、今季は初優勝への期待が膨らむ。DF槙野智章、MF扇原貴宏、MF汰木康也ら即戦力を補強した一方、昨季途中に加入したFW大迫勇也、FW武藤嘉紀、FWボージャン・クルキッチらの順応も大きい。MFアンドレス・イニエスタ、MF山口蛍、MFセルジ・サンペールら中盤のタレント力はリーグ屈指で、DF菊池流帆やDF初瀬亮らの成長ぶりも目を見張る。ACL参戦による疲弊は懸念材料ながら、システムや選手の組み合わせも含めて、多彩な戦い方が可能な点は強みだ。チームとしての継続性もあり、J1初優勝クラブ誕生に向けて「機が熟した」と言えるだろう。
名古屋グランパス
昨シーズンのルヴァンカップを制した名古屋グランパスは、長谷川健太新監督体制で虎視眈々と優勝を狙う 【写真:アフロスポーツ】
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従来の堅いディフェンス力に加え、これまで課題だった攻撃面では、今季は来日2シーズン目となるFWシュヴィルツォクがかなりゴールを決めるのではないかと予想。攻守に計算が立つようになれば、勝負勘に優れた長谷川新監督の采配も冴え、勝ちきる試合が多くなるだろう。新加入のレオ・シルバ、仙頭啓矢をはじめ、サイドのマテウス、相馬勇紀らが絡んでのチャンスメークがカギとなりそう。