連載:プロ野球みんなの意見

ワンポイントリリーフ禁止に賛成? 反対? スポナビユーザーの調査結果は意外にも……

前田恵
 スポーツナビでは2021年12月7日から12日にかけて、プロ野球ファンの間でも賛否が分かれる4つのテーマ「クライマックスシリーズ不要論」「セ・リーグDH制」「16球団構想」「ワンポイントリリーフ禁止」について、ユーザーアンケートを実施した(投票数約17,000)。今回はメジャーリーグ(MLB)で2020年に導入された「ワンポイントリリーフ禁止」に関する調査結果を、ユーザーの声とともに紹介していこう。物議を醸したこのルール、皆さんは賛成ですか? それとも反対ですか?

「最もバカげたルールだ!」指揮官の怒り

「ワンポイントリリーフ禁止について」全体の調査結果 【スリーライト】

 MLBでは昨シーズンから、投手交代に関する新しいルールが加わった。救援投手に「打者3人との対戦、もしくはイニング終了までの投球」を義務付ける「Three-batter minimum(最低でも打者3人)」ルールと呼ばれるものである。日本では「ワンポイントリリーフ禁止」と訳され、20年12月、プロ・アマ合同の日本野球規則委員会でMLBに追随すべきか、導入を見送るかが話し合われた。結局、この場では今季からの導入は見送られ、現在に至っている。

 実際、このルールに関してはMLBでも賛否両論があった。導入の主たる理由は「試合時間短縮」なのだが、「BASEBALL REFERENCE」が公表している9イニングの平均試合時間を見ると、19年が約3時間5分だったのに対し、20年が約3時間7分、21年が約3時間10分と、ほんの数分ずつではあるが延びている始末。

 こうしたことから、フィリーズのジョー・ジラルディ監督が「これまでで最もバカげたルールだ」と発言するなど、導入1年目から現場の監督から不満や疑問を呈されていた。しかし21年末現在、このルールは変わっていない。

 さて、スポナビユーザーは「ワンポイントリリーフ禁止」について、どう考えているのだろうか。スポーツナビが2021年12月7日から12日にかけて行ったアンケートの結果を発表しよう(投票数約17,000)。

 全体の調査結果は「賛成」が9.3%、「反対」が54.7%と、圧倒的に反対が多いことがわかった。「賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせた賛成派は13.8%、「反対」「どちらかといえば反対」を合わせた反対派は71.0%。7割を超えるユーザーが、日本でこのルールが導入されることに難色を示している。

10代〜30代の調査結果 【スリーライト】

 年代別の調査結果を見ていこう。10代〜30代は賛成派が10%台前半、反対派はいずれの世代も70%を上回った。反対派の比率が最も高かったのは10代で、75.5%だった。

40代以上の調査結果 【スリーライト】

 注目は60代の調査結果。全年代で唯一「賛成」が二桁となる16.4%になった。「賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせた賛成派は24.4%と、全年代で唯一の20%超え。最も“ワンポイントリリーフの妙”を感じている世代と思われただけに、意外な結果だった。

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著者プロフィール

前田恵

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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