データで選ぶセ・リーグベストナイン 坂本勇人はいまだに攻守で抜群の存在感

【写真は共同】

 選手の総合的な貢献度を図る指標として用いられるWAR。計算方法は複雑で一般的な指標とはいいがたいが、簡潔にいうと「その選手が控え選手に比べてチームの勝利を何勝分増やしたか」を表すデータだ。今回はこれを用いてセ・リーグのベストナインを選出した。

日本シリーズ制覇のヤクルトから2名が選出

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■投手 柳裕也(中日) WAR4.3
 セ・リーグの投手2冠に輝いた柳裕也がWARでもリーグ投手トップの数値をたたき出した。リーグ最多の172回を投げきったピッチングは誰もがマネできるわけではなく、文句なしで2021年のセ・リーグNo.1投手といえる。

■捕手 木下拓哉(中日) WAR4.1
 打っては11本塁打、守っても盗塁阻止率.426を記録するなど、攻守で高い貢献を見せた木下拓哉。投手でWARリーグトップの柳裕也が登板した日は全試合で先発マスクをかぶっており、「セ界最高バッテリー」といって差し支えない。

■一塁手 マルテ(阪神) WAR3.1
 いずれも来日後最多となる22本塁打71打点を記録したマルテ。打率はリーグ26位タイの.258ながら出塁率はリーグ7位の.367と選球眼の良さが光り、リーグ規定打席到達者では唯一、四球数(74)が三振数(72)を上回った。

■二塁手 山田哲人(ヤクルト) WAR7.0 
「日本一のキャプテン」がリーグ二塁手トップのWARをマーク。34本塁打を記録したバットだけでなく、守備での貢献度を示すUZRでもリーグ二塁手トップを記録しており、攻守ともに替えのきかない存在だった。

■三塁手 村上宗隆(ヤクルト) WAR7.4
 自身初の本塁打王に輝き、チームの日本一に大きく貢献した村上宗隆がリーグ三塁手トップのWARをマーク。そのパワーはもちろんのこと、出塁率.408、盗塁も12個を記録するなど、トータルでの攻撃力が際立っていた。

■遊撃手 坂本勇人(巨人) WAR4.6
 15年目のシーズンを終えた坂本勇人だが、ショートとしての貢献度はまだまだ他の追随を許さない。19本塁打を放った打撃もさることながら、守備でも遊撃手でリーグ1位のUZRを記録するなど、攻守で抜群の存在感を発揮した。

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