益田武尚は最速152キロの速球に加え、多彩な変化球も操る本格派右腕だ
【西尾典文】
右腕では河野と並んで高い注目を集めているのが益田だ。嘉穂高時代から福岡県内では本格派として評判で、北九州市立大でも早くからリーグ戦に登板。4年時には最速152キロをマークするまでに成長し、プロ志望届も提出したが指名は見送られて東京ガスへ入社した。1年目の今年は短いイニングでの登板が多く、都市対抗予選でも1試合だけの登板に終わったが、10月下旬に行われた東京都企業秋季大会では最速151キロをマークするなど、確実に調子を上げている印象だ。スピードだけでなく安定したコントロールと、走者がいなくてもクイックで投げるなど投球術もたくみだ。大学までは大舞台とは縁がなかっただけに、自身初となる全国での快投に期待したい。