都市対抗でチェックしたいドラフト候補 最速152キロ右腕など逸材多数 西尾典文 2021年11月27日 10:10 益田武尚(投手):東京ガス(東京都) 益田武尚は最速152キロの速球に加え、多彩な変化球も操る本格派右腕だ 【西尾典文】 右腕では河野と並んで高い注目を集めているのが益田だ。嘉穂高時代から福岡県内では本格派として評判で、北九州市立大でも早くからリーグ戦に登板。4年時には最速152キロをマークするまでに成長し、プロ志望届も提出したが指名は見送られて東京ガスへ入社した。1年目の今年は短いイニングでの登板が多く、都市対抗予選でも1試合だけの登板に終わったが、10月下旬に行われた東京都企業秋季大会では最速151キロをマークするなど、確実に調子を上げている印象だ。スピードだけでなく安定したコントロールと、走者がいなくてもクイックで投げるなど投球術もたくみだ。大学までは大舞台とは縁がなかっただけに、自身初となる全国での快投に期待したい。 三井健右(外野手):大阪ガス(大阪市) 投手に比べて野手は有力候補が少ない印象を受けるが、貴重な長距離砲の素材として注目なのが三井だ。大阪桐蔭高時代は3年春に4番打者として甲子園に出場。立教大でも2年春からレギュラーとなっていきなり3試合連続ホームランを放ち、リーグ戦通算9本塁打をマークしている。大阪ガスでも長打力が評価されて、1年目からクリーンアップに定着。都市対抗二次予選でも初戦で先制2ランを放つなどの活躍を見せ、チームの本大会出場に貢献した。たくましい体格を生かしたフルスイングは迫力十分で、多少芯を外しても長打にできるだけの力がある。引っ張るだけでなく、逆方向にも大きい打球を打てるのも魅力だ。 前へ 1 2 次へ 2/2ページ