広島ドラ3の中村健人は広角に長打を放つ打撃が持ち味
【西尾典文】
中京大中京高では3年夏に3番・センターとして甲子園に出場。慶応大では2年秋から外野の一角に定着すると、3年秋には5本塁打を放つ活躍を見せてベストナインも獲得したが、4年時に調子を落とし指名は見送られた。トヨタ自動車でも1年目は選手層の厚いチームでなかなか存在感を見せることはできなかったが、今年は打撃の確実性がアップして4番に定着。都市対抗予選の代表決定戦では試合を決める満塁弾を放ち、チームを本大会出場に導いた。たくましい体格で広角に長打を放つ打撃が持ち味。センターから見せる強肩とベースランニングのスピードも光る。昨年の都市対抗では初戦で敗れ、中村自身も出番がなかっただけに、最初で最後となる大舞台でその実力をいかんなく発揮してもらいたい。