五輪男子サッカー・16カ国実力ランキング 歴代最強との呼び声もある日本の順位は?
R・マドリーのロドリゴ(右写真)らを擁する前回王者ブラジルをはじめライバルは多いが、日本もかつてないほど強力なメンバーで自国開催の五輪に臨む 【Photo by Srdjan Stevanovic/Masashi Hara/Getty Images】
各国のメンバー発表はまだだが、出場16カ国のパワーバランスがどうなっているかは気になるところだろう。そして、歴代最強チームとの呼び声もあるホスト国の日本は、ライバルたちと比較してどのくらいの力があるのか。全16カ国の「実力ランキング」をお届けする。
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16位:ニュージーランド(グループB)
インドにルーツを持つシンは、ドイツで研鑽を積む左利きのアタッカー。17年、19年とU-20W杯には2度出場し、いずれもベスト16入りに貢献した 【Photo by Sebastian Widmann/Getty Images】
ラグビーのオールブラックスとは対照的な真っ白のユニホームで、“オールホワイツ”と呼ばれるニュージーランド代表。その弟分は前回の失格処分(予選で出場資格のない選手を起用)を経て今大会の出場権を獲得しただけに、大きな野心を持って臨んでくるはずだ。
A代表も兼任する元代表CBのダニー・ヘイ監督は多くのU-24代表選手をA代表に招集しており、オーバーエイジも融合させやすい。シント=トロイデンで橋岡大樹とバックラインを組む俊足の左SBリベラト・カカーチェ、バイエルンからニュルンベルク(ドイツ2部)に期限付き移籍していた攻撃的MFのサープリート・シンなど好選手を擁し、タレント力は過去に出場した08年大会、12年大会のチームを上回っているだろう。
15位:南アフリカ(グループA)
攻撃の核として期待されるのが、ともにポルトガルでプレーするシン(写真)とフォスターだ 【Photo by Joern Pollex - FIFA/FIFA via Getty Images】
昨年11月にサウジアラビア遠征、今年3月に国内キャンプ、そして6月にエジプト遠征を敢行。「メダルを持ち帰る」と意気込むデイビッド・ノトアネ監督の下、ハイプレス&速攻が基本の戦術やコンビネーションに磨きをかけてきた。中心選手としての期待が寄せられるFWルーサー・シン(パソス・フェレイラ)、ライル・フォスター(ギマラエス)、DFテルシウス・マレペ(ミナイ)に加え、オーバーエイジ候補のFWパーシー・タウ(ブライトン)も国際舞台で通用するか未知数だが、まずはグループA最弱と目される下馬評を覆せるか。
14位:オーストラリア(グループC)
アジア代表として出場するのは、08年の北京大会に続いて2回目。ベルギーやMLS、イングランドなどでプレーしてきたマッグリーは、チームの成否を左右するキーマンのひとりだ 【Photo by Mark Kolbe/Getty Images】
ポテンシャル的にはメダルも狙えるだろう。日本と同じくA代表のグラハム・アーノルド監督が五輪代表も兼任しており、活動が重なる時期はU-20代表監督でもあるコーチのガリー・ヴァン・エグモンドが指揮を代行してきた。
注目選手のひとりが、A代表にも選ばれているライリー・マッグリー。イングランド2部のバーミンガムでプレーするMFで、2列目のチャンスメーカーとして異彩を放つ。そして、エースと位置づけられるのがニコラス・ダゴスティーノ。昨年1月のAFC U-23選手権の3位決定戦では決勝点となるゴールを決めている。さらに兼任監督の意義を考えても、オーバーエイジの3枠をフルに活用する可能性もあるだろう。
13位:サウジアラビア(グループD)
ブラジル、ドイツ、コートジボワールが同居するグループDで、まずは1勝が目標か 【Photo by Laurence Griffiths/Getty Images】
アトランタ五輪以来、実に6大会ぶりの出場となる。東京五輪の予選を兼ねたAFC U-23選手権では決勝で韓国に敗れたものの、高度な技術を備えたアタッカー陣と対人に強いディフェンス陣の組み合わせで、高いチーム力を示した。
エースストライカーのアブドゥラー・アル・ハムダンは、速さと強さを兼備。U-23選手権の準決勝で決勝ゴールを挙げたナセル・アル・オムラーンなど、中盤にも打開力と得点力のあるタレントがそろう。アジア屈指の質を誇る後方からの組み立てと、伝統的なロングカウンターを使い分ける攻撃がハマれば、躍進も期待できる。
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