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2021全米プロ「優勝候補ランキング」
松山英樹は果たして何位に?

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4月のマスターズに続き、メジャー連覇を目指す松山。米ツアーを知り尽くす内藤氏の評価は……
4月のマスターズに続き、メジャー連覇を目指す松山。米ツアーを知り尽くす内藤氏の評価は……【Photo by Sam Greenwood/Getty Images】

 キアワアイランドリゾート・オーシャンコース(サウスカロライナ州)で開催される第103回全米プロゴルフ選手権。舞台はスコットランドのリンクスのような海沿い地形に強風が加わる。その舞台造りを手掛けたのは、難度の高い造形で知られるピート・ダイだ。米ツアーを知り尽くしたプロコーチの内藤雄士氏が、コースとの相性、プレーヤーの調子、モチベーションや最新のスタッツ、世界ランクなどの情報を駆使して、最もトロフィーに近いと思われる選手10人をピックアップして解説する。

10位:ウィル・ザラトリス(アメリカ)/世界ランク30位

ザラトリスはマスターズ初出場にして優勝した松山に1打差の2位となり、一気に名を揚げた
ザラトリスはマスターズ初出場にして優勝した松山に1打差の2位となり、一気に名を揚げた【Photo by Matthew Stockman/Getty Images】

 先日のマスターズで単独2位にならなかったら、ほとんど無名と言ってもいい選手です。昨年までは主にコーンフェリーツアー(米下部ツアー)で戦っていたのですから、無理もありません。昨年9月に開催された全米オープンで6位に入ったのをきっかけに、テンポラリーメンバー(臨時メンバー)としてレギュラーツアーに昇格しました。昇格直後の試合で予選落ちを喫したものの、以後はすべて予選を突破しています。


 ジュニア時代はジョーダン・スピースとは親友でライバルでもある関係でした。ウェイクフォレスト大に進学して、1年生の1人だけに与えられるアーノルド・パーマー奨学金を授与されるほどの期待の選手だったのです。ちなみに、同大出身のウェブ・シンプソン(2012年全米オープン覇者)もこの奨学金を受けています。


 全米プロは、こういうダークホースが優勝する可能性もあるメジャー大会でもあるのです。

9位:パトリック・リード(アメリカ)/世界ランク8位

全米プロでは17年の2位タイが最高成績。18年のマスターズ王者リードは、2度目のメジャー制覇を目指す
全米プロでは17年の2位タイが最高成績。18年のマスターズ王者リードは、2度目のメジャー制覇を目指す【Photo by Jared C. Tilton/Getty Images】

 2018年のマスターズチャンピオンです。ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラーという人気選手と優勝を争っても、まったく動ずることなく、ウイニングパットを決めて1打差で逃げ切ったプレーぶりには勝負強さを感じました。ときにブーイングを受けることもありますが、それでも動じない。


 また安定感のある選手でもあります。昨秋のマスターズでは10位。今年のマスターズでは8位。今シーズンはファーマーズ・インシュアランスオープンでツアー9勝目を挙げています。リードの力強いドローボールは、強風にも負けない威力があります。

8位:キャメロン・スミス(オーストラリア)/世界ランク25位

ダブル戦のチューリッヒクラシックを含め、過去7戦で20位以内が6回、うちトップ10入りが4回と、スミスは好調をキープしている
ダブル戦のチューリッヒクラシックを含め、過去7戦で20位以内が6回、うちトップ10入りが4回と、スミスは好調をキープしている【Photo by Stacy Revere/Getty Images】

 風が強いオーストラリアでゴルフを覚えた選手には、優勝候補にしたい選手がたくさんいます。そのなかであえてスミスを選んだのは、豪州の選手では世界ランクで最も上位にいることもありますが、ここ1年ほど好調を維持しているからです。


 昨年秋に延期開催されたマスターズでは、優勝こそダスティン・ジョンソンに譲って2位に終わったものの、4日間すべて60台を並べるという、マスターズ史上初の快挙を果たしました。また、今年のマスターズでも10位。4月末に開催されたPGAツアー唯一のダブル戦、チューリッヒクラシックでは同郷のマーク・リーシュマンと組んで優勝しています。

7位:ウェブ・シンプソン(アメリカ)/世界ランク10位

1年近くツアー優勝がないシンプソンだが、地の利やコースとの相性の良さは大きなポイントだ
1年近くツアー優勝がないシンプソンだが、地の利やコースとの相性の良さは大きなポイントだ【Photo by Patrick Smith/Getty Images】

 全米オープンを含むツアー7勝している35歳のベテランです。大会が開かれるサウスカロライナ州に隣接するノースカロライナ州の出身で、今もそこに住んでいる地の利があります。多くのプロゴルファーを輩出している同州のウェイクフォレスト大の出身でもあります。


 キアワアイランドリゾートを熟知していることも大きいですが、それ以上にピート・ダイのコースとの相性がとてもいいことが評価したいポイントです。2018年に久々の優勝を果たしたザ・プレーヤーズ選手権の会場も、ピート・ダイの代表作であるTPCソーグラスでした。


 ロングヒッターが必ずしも有利とはいえないコースですから、ショットメーカーでショートゲームもうまいシンプソンにも勝機があると思います。

久保田千春

長らく週刊ゴルフダイジェストでトーナメント担当として世界4メジャーを始め国内外の男子ツアーを取材。現在はフリーのゴルフジャーナリストとして、主に週刊誌、日刊誌、季刊誌になどにコラムを執筆している。

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