連載:2021高校スポーツの主役候補

高体連所属のJリーガー候補TOP15 松木、木原ら、見逃し厳禁の俊英がズラリ

松尾祐希
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2年生にして青森山田の10番を背負った松木。主将となった今季も、すでにプレミアリーグEASTで活躍中だ 【Photo by AFLO SPORT】

 PK戦の末に山梨学院が青森山田を下して戴冠した2020年度の高校選手権から4カ月。すでに新シーズンがスタートし、俊英たちが熱い戦いを繰り広げている。高卒のプロ入りはJクラブのアカデミー出身者が大半を占めるようになったが、それでも高体連のチームに逸材が存在するのは変わらない。須藤直輝(昌平高→鹿島)、藤原優大(青森山田→浦和)、樺山諒乃介(興國→横浜FM)らに続くのは果たして誰か。今から覚えておきたい高体連所属の逸材15人を紹介する。

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15位:川畑優翔[FW]/流通経済大柏(千葉)

U-17日本代表にも名を連ねる川畑。流経大柏の新エースとして、プレミアリーグEASTでさっそく結果を残した 【松尾祐希】

 小川航基(ジュビロ磐田)を輩出した大豆戸FCから流通経済大柏にやってきた点取り屋だ。強さとスピードを装備するFWは20年のプリンスリーグ関東で3試合に出場。下級生ながら出番を得ると、12月にはU-17日本代表候補に選出された。

 今季はエースとして開幕からプレーし、プレミアリーグEASTでは4試合で2得点。大宮アルディージャU-18との開幕戦ではヘディングでゴールを射抜いた。フィジカルの強さが増せば、ステップアップも目指せるタレントだ。

14位:谷口璃成[GK]/明秀日立(茨城)

高校入学後にメキメキと力を付けた谷口。フィジカル強化にも余念がない 【松尾祐希】

 196センチの大型GKで、香川県の勝賀中時代にはナショナルGKキャンプへ参加した経験を持つ。だが、当時は筋力と俊敏性に難があり、実際に中学3年時の県選抜でレギュラーを務めたのは同じ中学で一学年下の松原快晟(カマタマーレ讃岐U-15→讃岐U-18)だった。

 明秀日立では一から基礎を学び、課題だったフィジカルも強化。高校2年時にポジションをつかむと、J1のクラブから注目される逸材となった。活躍次第では同校初の高卒Jリーガーとなる可能性もある。

13位:平原隆暉[MF]/昌平(埼玉)

ボランチとして攻守両面でチームを引っ張る平原(右)。サッカーセンスは抜群だ 【Photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT】

 20年度の高校選手権でインテリジェンスあふれるプレーを見せた技巧派MFだ。下級生時は中盤のマルチロールとして可能性を示したが、今季はダブルボランチの一角に固定。すると、持ち前の攻撃力で違いを生むだけではなく、守備面でも成長の跡を示し、献身的なプレーで存在感を発揮している。

 フィジカル面に改善の余地を残すが、サッカーセンスは抜群。プリンスリーグ関東やインターハイなどで結果を残し、高卒でのJ入りを目指す。
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著者プロフィール

1987年、福岡県生まれ。幼稚園から中学までサッカー部に所属。その後、高校サッカーの名門東福岡高校へ進学するも、高校時代は書道部に在籍する。大学時代はADとしてラジオ局のアルバイトに勤しむ。卒業後はサッカー専門誌『エルゴラッソ』のジェフ千葉担当や『サッカーダイジェスト』の編集部に籍を置き、2019年6月からフリーランスに。現在は育成年代や世代別代表を中心に取材を続けている。

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