IDでもっと便利に新規取得

ログイン

Jクラブ歴代最高の補強・名古屋編
1位は闘莉王、ピクシーではなく…

アプリ限定

90年イタリアW杯での活躍がまだ記憶に新しかった94年夏、名古屋に降り立ったピクシーことストイコビッチ。Jリーグを代表する助っ人選手だった
90年イタリアW杯での活躍がまだ記憶に新しかった94年夏、名古屋に降り立ったピクシーことストイコビッチ。Jリーグを代表する助っ人選手だった【(c)J.LEAGUE】

 Jリーグのオリジナル10の5チームの歴代最強の補強選手たちを紹介するこのコラム。今回は1995年度、1999年度に天皇杯を制覇、2010年にリーグ優勝を果たした東海の雄・名古屋グランパスだ。チームの密着取材を続けるライターの今井雄一朗氏に思い入れたっぷりの「クラブ史上最強の補強トップ10」を選んでもらった。

10位:竹内彬

新卒として加入し、移籍したのちに復帰した竹内。名古屋を密着する筆者にとっても思い入れの強い選手だという
新卒として加入し、移籍したのちに復帰した竹内。名古屋を密着する筆者にとっても思い入れの強い選手だという【(c)J.LEAGUE】

15年に千葉から獲得(16年まで在籍)


 個人的に思い入れの深い補強だ。もともと2006年に大卒新人として名古屋に加入し、2011年にジェフユナイテッド千葉に完全移籍。それから4シーズンを経て古巣に復帰した2015年からの2年間の活躍が印象深い。千葉で2012年シーズンに42試合フルタイム出場を果たすなど、大きな自信を手にしての帰還だった。世代交代の最中で、若手中心のメンバー構成だった名古屋において、32歳の竹内はディフェンスラインを大いに引き締め、安定感をもたらした。


 2年間でほぼすべてのリーグ戦に出場し、複数ポジションをこなしたベテランに対してGK楢崎正剛は「アイツみたいに闘志があって、器用ではないけど、ちゃんとした守備の感覚を持っていて、積極的にカバーリングをしようとする選手は、できれば近くにいてほしい。シュートのこぼれ球にも反応してくれる生粋のDF」と全幅の信頼を置いていた。

9位:中谷進之介

18年から続いた連続試合出場記録は82試合7380分で途切れたが、待望のA代表にも選出された中谷が名古屋守備陣の未来を背負っているのは間違いない
18年から続いた連続試合出場記録は82試合7380分で途切れたが、待望のA代表にも選出された中谷が名古屋守備陣の未来を背負っているのは間違いない【(c)J.LEAGUE】

18年6月に柏から獲得(在籍中)


 2018年のJ1昇格以降、毎年のように“大型補強”を繰り返してきた名古屋だが、実働率として最もチームに貢献しているのはGKランゲラックと、この中谷進之介ではないか。2018年夏に名古屋に加入し、2019年には1998年の望月重良以来となるフィールドプレーヤーとしてのシーズンフルタイム出場を果たす。2020年もそのままフルタイムで試合に出続けた中谷は、移籍組ながらクラブへの忠誠心において屈指の存在だ。


「クラブよりも偉大な選手はいないし、僕たちはクラブが決めたことを一生懸命やるだけ。今季は監督が代わったりもしたけど、そういう中でも結果を出し続けるクラブ。名古屋ってどういうチームなのと聞かれたとき、何か特別な色があるクラブになればいいなと思ってやってきた」


 2019年の最終節終了後の中谷の言葉だ。クラブのため、ストイックに成長と進化を続ける男によって、名古屋の守備は支えられている。

8位:佐藤寿人

歴代屈指のストライカーである佐藤にとって、名古屋時代に残した成績は芳しいものではなかったが、人間性とリーダーシップで過渡期のチームを支えた
歴代屈指のストライカーである佐藤にとって、名古屋時代に残した成績は芳しいものではなかったが、人間性とリーダーシップで過渡期のチームを支えた【(c)J.LEAGUE】

17年に広島から獲得(18年まで在籍)


 在籍期間は2年間。しかし佐藤寿人の記憶は名古屋にとってはとても濃厚だ。クラブ史上初のJ2リーグでの戦いをキャプテンとして支え、大幅な戦力入れ替えとスタイル変更に踏み切ったチームを力強くまとめ上げた。名古屋では本来のストライカーとしての仕事だけでなく、2列目サイドでの起用なども多かったが、点取り屋としてのプライドを抑え込み、ただただ“J1復帰”という目標のために自己を滅して働いた。


 J2では28試合5得点、J1では9試合出場と11試合のベンチ入りで無得点。数字の上では活躍したとは言えないが、彼ほどの男がこの数字を受け入れたことにこそ、その貢献の深さがにじみ出る。常に主語が「名古屋グランパスの」だった主将は、間違いなくクラブ史に名を残す。

今井雄一朗

1979年生まれ。雑誌社勤務ののち、2015年よりフリーランスに。以来、有料ウェブマガジン『赤鯱新報』はじめ、名古屋グランパスの取材と愛知を中心とした東海地方のサッカー取材をライフワークとする日々。

おすすめ記事(スポーツナビDo)

記事一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント