最強の中継ぎ左腕・モイネロの矜持「今が自分の限界とは思わない」
昨季は自身初となる最優秀中継ぎのタイトルを獲得したモイネロ。最強リリーバーはどのように形作られたのか、インタビューを行った 【写真は共同】
キューバでのオフの過ごし方
2月に日本に戻ってきましたが、2週間自宅待機をしなければならなかったのもそうですし、キューバに帰国中も外出するのは難しかったです。いつもなら海に行ったり、森に出かけて眺めの良いところでリラックスをしたりしていたけど、それも思うようにはできませんでした。
――自然が好きなんですか?
はい。眺めの良いところやたくさんの木に囲まれて過ごすのが好きで、(キューバの)丘の上の方に家を建てました。いわゆる観光地のようなところにあって、気候もいいし空気もきれいで静かなところです。
――モイネロ投手は例年、キューバ帰国中も同地のリーグでプレーしています。
キューバではこのオフもプレーしました。数試合の登板でしたが、そのための練習をする必要はあったので、コロナ禍以外の過ごし方はいつもと同じでした。日本とキューバの両方でプレーをするのは簡単ではありません。だけど、どちらも欠かせないこと。どんな風にすれば日本でもキューバでもしっかり投げられるか、それは常に考えています。
――昨年はソフトバンクで50試合に登板して、初タイトルとなる38ホールド。防御率1.69、奪三振率14.44でした。この成績をどう見ますか?
これだけの成績を残せた要因としては、キューバにいる時からしっかりとした準備ができたことが挙げられます。日本に戻ってきたのも2月上旬と早かったので、春季キャンプでもいい準備ができました。また、投球フォームのバランスやコントロールを強く意識して、修正したり向上させたりする努力をしました。そこを注意しながら投げ続けられたことで、手応えを感じることができました。
本格的に野球を始めて数年後には代表へ
キューバ代表でも重要な役割を担うモイネロ(右)。2度のプレミア12出場に加え、17年のWBCでは東京ドームのマウンドにも立っている 【Getty Images】
本格的に始めたのは13歳から。その後プレーしていく中で、16、7歳の頃にキューバ代表の一員になりたい、もっと上の世界を目指したいと強く考えるようになりました。
――野球を始めたきっかけは?
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