連載:数々の伝説に彩られたPL学園の「凄み」

PL学園の「オールタイムベストナイン」 プロ実績と高校での活躍度の2通りで選出

西尾典文
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甲乙つけがたいのが投手部門の桑田と前田。今回の選考では、最も悩ましい争いとなった 【アフロ】

 桑田真澄か前田健太か、片岡篤史か宮本慎也か──。数多くの一流プロ野球選手を世に送り出してきたPL学園だけに、歴代ベストナインの選考は困難を極める。そこで今回は、アマチュア野球に精通するベースボールライターの西尾典文氏に、「プロでの実績重視型」と「高校時代の活躍度重視型」という2パターンのベストナインを選出していただいた(ルールとして2つのベストナインに重複はなし)。とりわけ後者には、高校野球フリークも納得の顔ぶれが並んでいる。

内野手は全員が2000安打をクリア

 2016年に惜しまれつつ休部となったPL学園硬式野球部。春3回、夏4回の甲子園優勝という実績はもちろんだが、多くの一流プロ野球選手も輩出しており、高校野球で「勝つこと」と「スケールの大きな選手を育てること」を両立してきたという意味でも、ナンバーワンと言える存在だろう。

 今回はそんなPL学園出身の選手で、ベストナインを選出してみたいと思う。ただ、あまりにも実績のある選手が多く、また高校時代とプロでポジションが変わっている選手もいるため、ここでは「プロでの実績重視型」と「高校時代の活躍度重視型」の2パターンで選ぶことにした。

 まずは、プロでの実績を基準としたベストナインを発表する。
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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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