NGT48・西村菜那子が箱根駅伝を熱く語る 「現役監督で組んだベストオーダーは…」
6区・小野田勇次(青山学院大)
スペシャリストが多い山下りの6区。その中でも青山学院大・小野田の実績は特筆すべきものがある 【写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ】
第92回(2016年)58分31秒(区間2位)
第93回(2017年)58分48秒(区間2位)
第94回(2018年)58分03秒(区間賞)
第95回(2019年)57分57秒(区間新記録、当時)
区間記録保持者の館澤亨次選手(東海大)、秋山清仁選手(日本体育大)、市川孝徳選手(東洋大)など、下りのスペシャリストはたくさんいますが、4年連続で6区を快走して、区間記録も樹立した小野田選手が最高のレジェンドだと思います。私はスペシャリストマニアなので、ここはずいぶん迷いました(笑)。
7区・阿部弘輝(明治大)
明治大・阿部は東洋大の相澤と高校時代からライバル関係にあった 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】
第96回(2020年)1時間1分40秒(区間新記録)
林奎介選手(青山学院大)と迷いましたが、ここは私と同世代の阿部選手で。前回の箱根で、学法石川高校時代のチームメイトである相澤選手が2区で区間新記録をマークしたことに感化されたかのように、阿部選手が復路の7区で区間新記録を打ち立てたのはすごく印象に残っています。
阿部選手は3年時に1万メートルで27分台を出すなどトラックで結果を残しましたが、4年時は故障で箱根予選会と全日本大学駅伝を欠場しました。それでも、低迷していた明治大を主将兼エースとして引っ張り、チームに5年振りのシード権をもたらしたのは立派だったと思います。
8区・小松陽平(東海大)
箱根初優勝の立役者となった東海大・小松陽平(左)。金栗四三杯にも輝いた 【写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ】
第95回(2019年)1時間3分49秒(区間新記録)
第96回(2020年)1時間4分24秒(区間賞)
高久龍選手(東洋大)と迷いましたが、私のことをいつも応援してくれる小松選手で。握手会の代わりに行っている「NGT48オンライン個別おしゃべり会」にも来てくれるので、「ありがとう」の気持ちも込めて(笑)。
ただ、小松選手は19年の箱根で22年振りとなる区間記録を樹立して、MVPの「金栗四三杯」に輝いていますからね。しかも2年連続で区間賞もとっているんですが、前回の箱根ではトップの青山学院大との差を1秒しか縮められなかったこともあって、あまり注目されなかった。このことが悔しくて。もっと注目されていい選手だと思います。
9区・窪田忍(駒澤大)
安定した走りで駒澤大を支えた窪田忍(右) 【写真:アフロスポーツ】
第88回(2012年)1時間9分06秒(区間賞)
第90回(2014年)1時間8分56秒(区間2位)
窪田選手で印象に残っているのは4年時の箱根です。トップの東洋大を3分40秒差で追いかける展開で、普通なら諦めムードだと思うんですが、窪田選手ならもしかしたら逆転してくれるかもしれないという期待感がありました。こういう選手が9区にいると心強いなと思いました。
私が駅伝を見始めた頃は駒澤大、東洋大、明治大がすごく強かったんです。なかでも駒澤大は絶対に外さないというイメージがあって、窪田選手は私にとってスターでした。ちなみに、窪田選手が4年時に9区の区間賞を獲得した矢野圭吾選手(日本体育大)は、私の母と地元(長野県松川町)が一緒なんです。その地域のことをよく知っているので、強くなるのも納得です。豊かな自然に囲まれているので。
10区・殿地琢朗(國學院大)
「私の推しになった」と西村さんが語る國學院大・殿地。チームを大学最高の3位に引き上げた走りは、多くの感動を呼んだ 【写真:松尾/アフロスポーツ】
第96回(2020年)1時間9分19秒(区間4位)
前回の箱根で殿地選手の走りに心を奪われた人は多いと思います。私の推しになりました(笑)。國學院大は浦野雄平選手、土方英和選手、青木祐人選手の4年生トリオを軸に「3位以内」を目標に掲げていました。5位でタスキを受けた殿地選手が明治大と東京国際大を抜き去り、最後は帝京大の追撃をかわして3位でゴールに飛び込んだ時、大学駅伝の酸いも甘いも経験した4年生がうれし涙を流し、前田康弘監督も号泣。最高のストーリーだと思いました。