連載:著名人たちの「偏愛フットボール」 我が愛しのプレミアクラブを語り尽くす!

個性的でヒールなチェルシーにぞっこん! 東海オンエアりょうの熱く、深い想い

松野敏史
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最新モデルのチェルシーのユニホームを着てのワンショット。多忙のなかでも、大好きなチェルシーの試合観戦は欠かさないという 【写真提供:UUUM】

 愛知県岡崎市を拠点に活動する6人組の人気YouTuber「東海オンエア」のメンバーのひとり、りょうさんが愛してやまないクラブがチェルシーだ。中学生の頃に魅了され、それからどっぷりとハマったブルーズ(チェルシーの愛称)への想いは、熱く、深い。ドラマチックで、個性的で、なぜかいつもヒール役で、でもだからこそ心惹かれるというその“チェルシー愛”をたっぷり語ってくれた。

基本的にチェルシーの選手はみんな好き

大型補強をした今シーズンのチェルシーにあって、注目している新戦力のひとりがヴェルナー。「個人的には」と前置きしたうえで、左サイドよりCFで起用したほうがいいとも 【Getty Images】

――今シーズンのチェルシーは大型補強をしました。楽しみですね?

 もともと若いチームですし、(フランク・)ランパード監督もまだ若い。いろいろと手探り状態で、発展途上ですが、だからこそ楽しみです。温かく見守りたりですね、期待とともに。

――新加入で注目の選手は?

(ティモ・)ヴェルナーはいい感じですね。コンディションもめちゃくちゃ良さそうで。ヴェルナーと中盤の息がもっと合ってくれば、どんどん点も取れるようになるんじゃないかな。純粋に最も戦力アップにつながったと思うのが、(ベン・)チルウェルですね。ゲームメイクもできますし、攻め上がるタイミングも素晴らしい。

――サイドバックは重要ですよね。王者リバプールも優秀なサイドバックを擁しています。

 そうですね。それが理想というか、チルウェルと(リース・)ジェームズが、リバプールの(アンドリュー・)ロバートソンと(トレント・)アレクサンダー=アーノルドのようになってくれたらいいですね。

――ヴェルナーは起用法も注目かと思うんですが、どうでしょう? CFとして使うのがいいのか、左サイドに置いたほうがいいのか。

 ヴェルナーを左サイドに置いて良かった試合もありましたね。難しいなあ。中盤にも選手がそろっているし、CFは(タミー・)エイブラハムも(オリビエ・)ジルーも良い選手ですし。個人的には、ヴェルナーは真ん中がいいかなって思うんですよね。ウイングで(クリスティアン・)プリシッチも使いたいですし。

――既存戦力で好きな選手は?

(メイソン・)マウント推しです。ランパード監督にも好かれていますよね。生え抜きだし、大成してほしいな。ただ、基本的にチェルシーの選手はみんな好きです。(エヌゴロ・)カンテや(セサル・)アスピリクエタは在籍も長いし、その分、やっぱり思い入れも強くなるというか。

唯一の「青」で、いい意味で浮いてて(笑)

チェルシーの試合をリアルタイムで初めて見たのが、マンUと戦った07-08シーズンのCL決勝。当時の主力のひとりが現監督のランパード(写真)で、この攻撃的MFとテリー、ドログバの3人にはとくに強い思い入れがある 【Getty Images】

――そもそも、チェルシーを好きになったきっかけは?

 リアルタイムで初めてチェルシーの試合を見たのが、2007-08シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)の決勝だったんです(チェルシーはマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、1-1からPK戦5-6で敗れる)。当時は中学生で、同級生にサッカー好きの仲間がいて、一緒に観戦しようって話になって。で、決勝前はテレビでちょっとした特集なんかがありますよね、それでランパードのストーリーを知ったんです。リバプールとの準決勝の前に母親を亡くして、でも試合に出て、PKを決めると喪章にキスをして。その姿に、「うあ、かっけー」って心をつかまれました。

――なるほど。

 それと、ユナイテッドのほうが主人公だったんですよね、扱いとして。分かるんですよ、クリスティアーノ・ロナウドもいるしね。でも、僕は主人公じゃないほうに肩入れしたいって思って、それで決勝はチェルシーを応援したんです。それからですよね、次のシーズンはもうどっぷりとハマって。

――当時の主力はランパードに、(ジョン・)テリーに……。

 ランパード、テリー、(ディディエ・)ドログバ、(ペトル・)チェフですね。

――彼らが“心の選手”ですか?

 そうですね。テリー、ドログバ、ランパード。この3人は頭ひとつ抜けています。

――チェルシーの魅力とは何でしょう?
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著者プロフィール

『ワールドサッカーダイジェスト』誌と『サッカーダイジェストWEB』で副編集長を務め、ダイジェストWEBでは編集担当の責任者としてローンチを手掛ける。2020年4月にフリーランスのライター/編集者/翻訳者として独立。ヨーロッパのサッカー(とくにプレミアリーグ)に精通し、NFL、NBA、MLBなどアメリカのプロスポーツへの理解も深い。スポーツに限らず物事を多角的に捉え、本質を掘り下げることに興味と関心がある。

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