西武は“山賊打線”を強化できる選手を パ6球団に推薦したいドラフト候補たち

西尾典文
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 プロ野球に続いてようやく本格的に公式戦がスタートした今年のアマチュア野球。プロ入りを目指す選手にとっては少ない機会でのアピールが必要になってくるが、短い期間で評価を上げてきた選手も少なくない。まだここから浮上してくる選手が登場してくることも十分に考えられるが、現在指名が有力と見られている候補の中から、各球団におススメの選手をピックアップしてみたいと思う。今回はパ・リーグの6球団だ。

西武は早めに「将来の中軸候補」を確保したい

自慢の打線に陰りが見える今季の西武。花咲徳栄の井上ら、強打を誇る選手を指名したい 【写真は共同】

 リーグ連覇を達成しながらも、相次ぐ主力の流出で今シーズンは下位に低迷している埼玉西武。投手陣の弱さはもちろんあるが、それ以上に気になるのが自慢の“山賊打線”に陰りが見えてきていることだ。主力が軒並み中堅、ベテランに偏っているだけに、早めに将来の中軸候補を獲得しておきたい。高校生の強打者タイプでは地元・埼玉の井上朋也(花咲徳栄)、打撃では高校ナンバーワンの力を誇る小深田大地(履正社)の二人が有力な候補となる。

 上位指名を投手でとなった時に、3位以降で狙える選手となると西野力矢(大阪桐蔭)も面白いだろう。豪快なスイングが持ち味だが、右方向へ打てるうまさもある強打のサードだ。少し太めの体つきだが、守備の動きも悪くない。中村剛也や森友哉ら、大阪桐蔭出身の選手が育っているというチーム事情も後押しとなりそうだ。同じ大阪桐蔭出身のパワーヒッターでは三井健右(立教大)も面白い。確実性は課題だが豪快なフルスイングは迫力十分で、チームカラーにマッチした選手と言えるだろう。
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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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