田渡凌×藤田慶和(セブンズ日本代表) バスケットとラグビーをもっとメジャーに
後編
トークも撮影も息の合ったところを見せてくれた 【写真:三浦雄司】
ラグビー選手は馬力がすごい。トレーニングについていくのがやっとでした(田渡)
田渡 ついていくのがやっとでした。トレーニングには、この背でこの体重だとこのぐらいの動きができる、という感じのスタンダードがあるんですよ。ラグビー選手はまずそのスタンダードが高いんです。185センチぐらいだよね?
藤田 185センチで、88から90キロやね。
田渡 それであれだけのスピードで走れるというのがすごいです。僕たちのトレーニングではまだ追いつけないなと思いました。
――それは、ラグビーでは体重もあって走れるトレーニングをされているということですか?
田渡 いや、単純にラグビー選手の方が足腰が強いんです。体重が重くなればなるほど跳んだりする動きが制限されてくるんですけど、それはトレーニングすればカバーできる部分なんですね。ラグビー選手はそれを完全にカバーしている人たちなんです。バスケの選手からすれば、お手本ですよね。
――藤田選手はどうでした、一緒にトレーニングされて?
藤田 凌は本当にチンチンにされてました(笑)。
一同 (爆笑)。
田渡 あれはマジで無理でした(笑)。
――ラグビーにはトレーニングのサイクルはありますか? たとえばオフシーズンにがっつり鍛えて、オンシーズンはあまりやらないとか?
藤田 チームの流れとしては、オフシーズンにしっかり蓄えてシーズン中は継続、という感じです。ただ、僕は一年通してあまり変わらないですね。いま教えてもらっている佐藤さん(佐藤義人。2015年ラグビーW杯にも帯同した名トレーナー)は、ただ重いものを持つとかではなく、バランスを意識しながらその中でしっかり自分の体を使うことを教えてくれるんです。よりパフォーマンスにつながるようなトレーニングで、それが僕の中でしっくりきています。だから時期によってこれをする、あれをするというのではなく、基本的に同じメニューを継続的にやっています。
――そういう考え方はバスケでも適用できるでしょうか?
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