連載:Bリーグ特別対談

田渡凌×藤田慶和(セブンズ日本代表) バスケットとラグビーをもっとメジャーに

ダブドリ編集部
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後編

トークも撮影も息の合ったところを見せてくれた 【写真:三浦雄司】

 Bリーグの選手と他スポーツの選手や著名人が対談する本企画の第3回は、昨シーズンのBリーグ・アワードで見事MIP(最優秀インプレッシブ選手)を受賞した田渡凌選手(広島ドラゴンフライズ)が登場。同い年で大の仲良しだというラグビー藤田慶和選手との対談は、笑いの絶えない和やかなものとなった。後編では、同じ団体競技という観点から、トレーニングやモチベーション管理についての話からスタート。田渡選手が感じたラグビー選手のすごさとは?

ラグビー選手は馬力がすごい。トレーニングについていくのがやっとでした(田渡)

――先日田渡選手が藤田選手と一緒にトレーニングされたという話を伺ったのですが、ラグビーのトレーニングはいかがでした?

田渡 ついていくのがやっとでした。トレーニングには、この背でこの体重だとこのぐらいの動きができる、という感じのスタンダードがあるんですよ。ラグビー選手はまずそのスタンダードが高いんです。185センチぐらいだよね?

藤田 185センチで、88から90キロやね。

田渡 それであれだけのスピードで走れるというのがすごいです。僕たちのトレーニングではまだ追いつけないなと思いました。

――それは、ラグビーでは体重もあって走れるトレーニングをされているということですか? 

田渡 いや、単純にラグビー選手の方が足腰が強いんです。体重が重くなればなるほど跳んだりする動きが制限されてくるんですけど、それはトレーニングすればカバーできる部分なんですね。ラグビー選手はそれを完全にカバーしている人たちなんです。バスケの選手からすれば、お手本ですよね。

――藤田選手はどうでした、一緒にトレーニングされて?

藤田 凌は本当にチンチンにされてました(笑)。

一同 (爆笑)。

田渡 あれはマジで無理でした(笑)。

――ラグビーにはトレーニングのサイクルはありますか? たとえばオフシーズンにがっつり鍛えて、オンシーズンはあまりやらないとか?

藤田 チームの流れとしては、オフシーズンにしっかり蓄えてシーズン中は継続、という感じです。ただ、僕は一年通してあまり変わらないですね。いま教えてもらっている佐藤さん(佐藤義人。2015年ラグビーW杯にも帯同した名トレーナー)は、ただ重いものを持つとかではなく、バランスを意識しながらその中でしっかり自分の体を使うことを教えてくれるんです。よりパフォーマンスにつながるようなトレーニングで、それが僕の中でしっくりきています。だから時期によってこれをする、あれをするというのではなく、基本的に同じメニューを継続的にやっています。

――そういう考え方はバスケでも適用できるでしょうか?
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著者プロフィール

異例の超ロングインタビューで選手や関係者の本音に迫るバスケ本シリーズ『ダブドリ』。「バスケで『より道』しませんか?」のキャッチコピー通り、プロからストリート、選手からコレクターまでバスケに関わる全ての人がインタビュー対象。TOKYO DIMEオーナーで現役Bリーガーの岡田優介氏による人生相談『ちょっと聞いてよ岡田先生』など、コラムも多数収載。

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