連載:#BAYSTARS - 横浜DeNAベイスターズ連載企画 -

山崎康晃が語る、大魔神・佐々木への思い その存在は「僕の強み」

村瀬秀信
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“小さな大魔神”宣言の裏側

ルーキーイヤーの“小さな大魔神”発言。今となっては「ちょっと後悔」と話す山崎康晃だが、確実にその座に近づいている 【岡本範和】

 その豊かすぎる発信力と感受性により、“新しいプロ野球選手”の像を実現してきた山崎康晃(横浜DeNA)。思えばその“伝える力”の始まりも印象的だった。

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 2015年3月31日。本拠地開幕の広島戦で初セーブを挙げた山崎は満員のハマスタ(横浜スタジアム)の観衆の前で初のお立ち台に立つと、その場で「小さな大魔神になります」と宣言する。ベイスターズにとって絶対的守護神の象徴である“大魔神”の名を、ただ“受け継ぐ”と言わず、“小さな”という最大限の尊敬を送りながら目標に据えるという、1年目のルーキーらしからぬ豪胆さと繊細な気遣いの宣言に、鳥肌が立ったことを覚えている。

「あの言葉はもともと用意していたわけでもないですし、そんな大それたことを言うつもりはまったく頭になかったんですけどね。プロ野球選手になるまであんな大舞台でインタビューされたこともありませんから、マイクを向けられてちょっと興奮状態だった部分もあります。

 でも横浜のクローザー、守護神といえばファンの方はやっぱり佐々木主浩さんをイメージしますよね。僕も今はまだ大魔神には及ばないけれども、いつかはそういう場所に立ちたいなっていう思いから、“小さな大魔神”と言わせていただきました。後でビデオを見返してみたら、とんでもないことを言ってしまったなとちょっと後悔しましたけどね」

“孫を扱う”ような感じでアドバイス

これまでの5年間でハマの守護神の座を不動のものにした山崎。それでも「絶対に(大魔神・)佐々木さんを超えることはできない」という 【(C)YDB】

 その宣言は、彼がファンに伝えた最初にして最大のメッセージだった。
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著者プロフィール

1975年8月29日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身。プロ野球とエンターテイメントをテーマにさまざまな雑誌へ寄稿。幼少の頃からの大洋・横浜ファン。

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