コロナ禍で学生に求められる力とは? 早稲田大サッカー部・外池大亮監督の持論
外池監督が選手獲得の際に重視するのは「人間性」だ。それを把握するのが難しい状況だが、密な情報交換によって、より人としての強みや弱みを知れる可能性はあるという 【猪野史夏】
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外側に向けたSNS発信も学生主導で
1月の終わり頃から国内でも感染者が出始めましたが、部としてや大学の反応は早かったんです。電車での移動時や生活習慣上で気をつけるべき点をまとめたガイドラインを作って、学内で共有していました。ただ、そうした中でも「試合や練習が今までのようにできなくなることもあるよ」と、部員たちには前広に伝えていました。ア式(ア式蹴球部/早稲田大サッカー部の通称)は3月27日まで活動をしていたのですが、その週末に外出自粛要請が出て、そこから現在まで以前のような活動はできていません。
──部員たちの反応はどうでしたか?
当初、学生たちは「3〜4日で解除されれば……」といったイメージを持っていました。僕は冗談っぽく、「みんなとしばらく会えないかもね」と言ったのを覚えているんですが、本当にそうなってしまった。学生たちもこの状況を受け入れるには時間がかかったと思います。ただ幸い、想定していた部分もあり、ピッチ外でどうコミュニケーションをとるかについては整理ができていました。ですから、学生たちもピッチ外での取り組みに、スムーズに意識を向けられたと思います。
──現在、選手は自主トレ中ですか?
そうですね。フィジカルトレーニングのメニューや自主トレのガイドラインを動画で伝えながら。ただ、それぞれやれる環境も異なります。生活管理や行動管理というベースの部分をしっかり認識させることも、意識的にやっていました。
──うまくマネジメントができているようですね。
100人近い人数でZoomミーティングをしたり、その中で5〜6人のグループディスカッションをしたり。外側の人に向けたSNSによる発信も、学生主導でできています。そこは、ここぞとばかりにやっていますね(笑)。
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