連載:肉体派アスリートの「トレーニングメソッド」

格闘家・RENAが実践する愛犬トレーニング 新たな女性像「ツヨカワ」が生まれた背景

C-NAPS編集部
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「ツヨカワクイーン」として女子格闘技界を引っ張るRENAに、自身のトレーニング理論について聞いた 【C-NAPS編集部】

 アスリートのイメージを尋ねられた際に、「強さ」「たくましさ」を思い浮かべる人は多いだろう。日々のトレーニングで心身ともに鍛錬を重ね、常に自身の成長を追求する屈強な姿にそうしたイメージを連想するのは当然のことだ。しかし、「強さ」とは一見すると相反する「かわいさ」を共存させ、新しい女性のアスリート像を築き上げた選手がいる。格闘家のRENA(シーザージム)だ。

 シュートボクシング世界女子フライ級王者の実績を持ち、総合格闘技団体「RIZIN」では幾多の名勝負を繰り広げるなど2つの競技で第一線をひた走ってきたRENA。世界を見渡しても指折りのファイターである一方、かわいらしい笑顔に整えられたネイルやまつ毛など、女性らしい一面にも注目が集まる。実力とビジュアルを兼ね合わせた「ツヨカワクイーン」として親しまれている彼女が、女子格闘技界をメジャーに引き上げたと言っても過言ではないだろう。

 RENAを象徴する「ツヨカワ」が誕生するにはどんな背景があったのだろうか。格闘家として一線級であり続けるための秘訣(ひけつ)やトレーニング理論、そしてコロナ禍で実践しているという愛犬との「犬トレ」についても聞いた。

避けては通れない試合前の減量トレーニング

RENAの肉体で特に発達しているのは意外にも「背中」だという。パンチやキックなどの強打をしなやかに繰り出すうえで重要な箇所だ 【Getty Images】

 私は格闘家なので日々トレーニングをしていますが、どちらかというとぽっちゃり型なので、常にバッキバキに体が仕上がっているというわけではありません(笑)。ただ、その中でも筋肉があると自覚しているのは「背中」ですね。意外に思う方も多いかもしれませんが。パンチやキックなどの打撃を繰り出すうちに自然に背中の筋肉が発達してしまうんですよね。特に強いパンチを繰り出す場合、足腰が重要なのはもちろんですが“ヒットマッスル”と呼ばれる広背筋を中心とした背中の筋肉が重要でインパクトに差が出ます。魅せる筋肉というよりは実用的な筋肉ですね。

 私の場合、格闘技で必要とされる筋肉は、「動き」の中でつけるようにするのがこだわりです。選手によってはウエートトレーニングを中心に行う人もいると思いますが、私は地道に一人で黙々とやるのが苦手なタイプなので、たまにパーソナルトレーニングで指導してもらう程度ですね。ナチュラルな動きができないと試合で生かせないと考えているので、ボディービルダーの皆さんのように高重量でガツガツ鍛えて筋量を増やすようなやり方は実はしていません。

 ただ、私も格闘家なので、試合や計量時に対戦相手と対面した時には全身の筋肉量を自分と見比べてしまいますね。その時に限っては自分の方が相手より足が太くて強そうに見えたら「いける!」みたいな。でも、足が太くてうれしいのは試合の時だけです。私生活に戻ると足が細い人がうらやましかったり、1日だけでもいいからモデルさんのような足になってみたいなという願望はありますね(笑)。
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著者プロフィール

ビジネスとユーザーを有意的な形で結びつける、“コンテキスト思考”のコンテンツマーケティングを提供するプロフェッショナル集団。“コンテンツ傾倒”によって情報が氾濫し、差別化不全が顕在化している昨今において、コンテンツの背景にあるストーリーやメッセージ、コンセプトを重視。前後関係や文脈を意味するコンテキストを意識したコンテンツの提供に本質的な価値を見いだしている。

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