連載:肉体派アスリートの「トレーニングメソッド」

千葉ジェッツ・原修太が拓く肉体の新境地 理論派筋トレでBリーグ屈指のマッチョに

C-NAPS編集部
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隆起した肩の筋肉とシックスパックの腹筋など美しいボディを誇る原。信念を曲げずにトレーニングを継続した成果がこの肉体美だ 【写真:C-NAPS編集部】

 学校の休校や自宅での勤務、外出の自粛など何かと制限のある暮らしを強いられている昨今。「おうち時間」が必然的に増えている中、多くの方に共通した悩みが運動不足だ。そして、その危機はアスリートにとっても例外ではない。では一線級のアスリートの中でも肉体派との呼び声が高い選手たちは、この苦境においてどんなトレーニングを実践しているのだろうか。肉体派アスリートの「トレーニングメソッド」では、アスリートに独自のトレーニングを聞くことで家での運動のヒントを探っていく。

 第1回では、国内男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」の千葉ジェッツふなばしに所属する原修太に話を聞いた。原の特徴は何と言っても甘いマスクと肉体のギャップ。可愛げのある表情とは裏腹にまるで鎧(よろい)をまとったような筋骨隆々の上半身を誇る。ファンやブースターからは名古屋の東山動植物園のイケメンゴリラ「シャバーニ」にちなんで、「ハラーニ」の愛称で親しまれている。プレー面でもここ数年でリーグ屈指のフィジカルを持つ日本人選手に成長を遂げ、3x3の日本代表候補にも選出された経歴を持つ。

 そんな今、波に乗る“イケメンマッチョBリーガー”は日々、どんなトレーニングを実践しているのだろうか。そして、体を鍛えることによって生じたメンタル面の変化とは。

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Bリーグには珍しい筋肉タイプのプレーヤー

身長187センチの原(写真右)はBリーグの中では上背があるほうではない。だからこそ肉体を鍛え上げ、屈強なフィジカルを押し出すことで存在感を示している 【(C)CHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:JunjiHara】

 実は学生時代は普段の練習以外のトレーニングはあまりやっていませんでした。筋トレを行う環境が整っていたわけでもありませんでしたし。でも今はチームに筋力トレーニングのプログラムを担当する多田我樹丸S&C(ストレングス&コンディショニング)コーチがいるので、ルーキーの頃から数多くのアドバイスをいただきつつ、4年間トレーニングを継続してきました。

 自分が日々のトレーニングで意識しているのは、「スピードを落とさずに、筋力をつけて体を重くすること」ですね。チームメートの富樫(勇樹)みたいに速さを武器にするプレーヤーではないので、現状のスピードを維持しつつ体の強さを磨くことを常に意識しています。以前に筋肉がつきすぎてしまった際も、多田コーチが僕の意見や希望を聞き入れてくれたうえでサポートしてくれたので、今は体が本当に良い状態に仕上がってきていると思います。

 僕は身長が187センチなので、バスケットボール選手としてはあまり背が高くありません。でも体を大きくしたおかげで対峙(たいじ)する選手に当たり負けしない自信があります。190センチ後半や2メートル級の外国人選手相手でも恐れることはありませんね。特にディフェンス面では、相手エースが嫌がるくらいに体を当ててシュート精度を下げることを意識しています。マークする相手が「あからさまに嫌がっているな」とか、「結構守れているな」という実感はあります。フィジカルを鍛えているからこそできるプレースタイルですね。
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著者プロフィール

ビジネスとユーザーを有意的な形で結びつける、“コンテキスト思考”のコンテンツマーケティングを提供するプロフェッショナル集団。“コンテンツ傾倒”によって情報が氾濫し、差別化不全が顕在化している昨今において、コンテンツの背景にあるストーリーやメッセージ、コンセプトを重視。前後関係や文脈を意味するコンテキストを意識したコンテンツの提供に本質的な価値を見いだしている。

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