連載:春のセンバツ キラリと光る球児を探せ!

智弁和歌山・細川が目指す全員野球 日本一へ向け、意識を変えた「2つの転機」

沢井史
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主将として先頭に立ってチーム作りを進めてきた細川。「抜けた存在がいない」からこそ、小技をしっかり決めたいと話す 【写真は共同】

 2月下旬の休日の練習のある日。紅白戦を終えた智弁和歌山・細川凌平が、選手らと組んだベンチ前の円陣の中で何度も問いかけていたフレーズがあった。

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接戦をものにできるチーム作りを

「9回あると27個のアウトを取られることになります。いろんなアウトの取られ方がありますが、一つのアウトを取られるにしても意味のある取られ方をしないといけない。例えば、無死二塁でも単に凡打で終わるのではなくて、進塁打(内野ゴロ)とか、アウトの取られ方を意識したいんです。意味のないアウトが少ないチームこそが隙のないチームだと思います。相手に流れのいく、サインミスや走塁ミスのアウトが一番ダメ。バントミスもそう。そういう意味も含めて、バントをもっと練習しようと言っていたんです」

 1年秋からレギュラーで主将でもある細川は、神妙にバント練習の重要性についてこう明かした。グラウンドに再び散らばったナインは、実戦形式の中でバントの練習を開始。練習を終えて、あえてバント練習に特化した理由をこう続けた。
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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