【悲報】ダワンの離脱という問題にどう対応すべきか【書き殴り】
【これはnoteに投稿された髙橋さんによる記事です。】
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第一印象は「詰んだのでは…?」でしたが、何とか冷静に考えてみたいと思います。皆さんが似たような意見は出しているので既にまとめみたいになりつつありますが、これでも頑張って早く書いたので…
ダワンの貢献の凄さ
いったんダワンがこなしていたロールについて整理してみましょう。戦力としてのダワンの凄さは「全局面において平均プラスαの貢献をを叩き出せること」にあると思います。この類の選手は多いですが、ダワンの場合は誇張抜きに「全局面」です。
まずベースとなるダワンの特性ですが、以下が挙げられます
まずベースとなるダワンの特性ですが、以下が挙げられます
1.身体能力の高さを活かした跳躍力、空中戦の強さ
2.ボールを奪いきる強度・技術
3.平均以上にレベルにボールを扱う技術とキックの正確性
4.ポヤトスのゲームモデルに合致する個人戦術(コンオリ、ターン、引き付けてリリース)
それぞれについて、1~3はガンバ加入前から持っていた特徴のように思いますが、4はガンバ加入後に大きく伸びた部分だという認識です。続いて、これらの能力を活かし、ガンバで担っていた役割は以下の通りです。局面ごとに行きます。
2.ボールを奪いきる強度・技術
3.平均以上にレベルにボールを扱う技術とキックの正確性
4.ポヤトスのゲームモデルに合致する個人戦術(コンオリ、ターン、引き付けてリリース)
それぞれについて、1~3はガンバ加入前から持っていた特徴のように思いますが、4はガンバ加入後に大きく伸びた部分だという認識です。続いて、これらの能力を活かし、ガンバで担っていた役割は以下の通りです。局面ごとに行きます。
・保持/プレス回避:ハイボールのターゲットに
・保持/ビルドアップ:CBやアンカーからボールを引き出しつつ、相手を引き付けて展開するIHの役割(ポジショニングはやや前寄り)。狭い中でも平均以上に剥がせて運べる。プレス回避と同じくハイボールのターゲットにも。また、アンカー役もまずまず(ポジショニングはそこそこだが、ターンで相手をいなせる)。
・保持/崩し:オンザボールでブロックに対して仕掛けることでズレを作る。クロスのターゲットになりフィニッシュを担う。(ゴールに直結するラストパスは少なめ/精度はそこそこなので、パサー/クロッサーに預けつつゴール前に飛び込むことが多い)
・(非保持/プレス:明確なタスクを振られることは少ないが、ボールを奪いきるところはできるはず)
・非保持/ミドルプレス:忠実にゾーンDFのタスクを遂行しつつ、前後/左右のモビリティを活かしボールに対してアタック/カバーリングできる。
・非保持/ブロック:カバーリング等でPA内に戻してもCB並みのクロス対応が可能になる
・ポジティブトランジション:前方にスペースがあれば相手を剥がしつつダイナミックに運べる。
・ネガティブトランジション:切り替えの早さと強度を活かしてボールにアタックできる。ファウルで未然に止めるシーンも散見。
・セットプレー:攻守において空中戦のターゲット/弾く役割
・保持/ビルドアップ:CBやアンカーからボールを引き出しつつ、相手を引き付けて展開するIHの役割(ポジショニングはやや前寄り)。狭い中でも平均以上に剥がせて運べる。プレス回避と同じくハイボールのターゲットにも。また、アンカー役もまずまず(ポジショニングはそこそこだが、ターンで相手をいなせる)。
・保持/崩し:オンザボールでブロックに対して仕掛けることでズレを作る。クロスのターゲットになりフィニッシュを担う。(ゴールに直結するラストパスは少なめ/精度はそこそこなので、パサー/クロッサーに預けつつゴール前に飛び込むことが多い)
・(非保持/プレス:明確なタスクを振られることは少ないが、ボールを奪いきるところはできるはず)
・非保持/ミドルプレス:忠実にゾーンDFのタスクを遂行しつつ、前後/左右のモビリティを活かしボールに対してアタック/カバーリングできる。
・非保持/ブロック:カバーリング等でPA内に戻してもCB並みのクロス対応が可能になる
・ポジティブトランジション:前方にスペースがあれば相手を剥がしつつダイナミックに運べる。
・ネガティブトランジション:切り替えの早さと強度を活かしてボールにアタックできる。ファウルで未然に止めるシーンも散見。
・セットプレー:攻守において空中戦のターゲット/弾く役割
大体こんな感じでしょう。ダワンの貢献がいかに全局面に及んでいたのか、というのが改めて分かる結果となりました。重要なのは、「全局面で平均以上の貢献」ということ。
ここまで”長所だらけ”の中盤の選手はJを見回しても他にほとんどいません。ダワンの代替をそっくりそのまま探してくるのは至難の業と言えるでしょう。
ここまで”長所だらけ”の中盤の選手はJを見回しても他にほとんどいません。ダワンの代替をそっくりそのまま探してくるのは至難の業と言えるでしょう。
どう立ち向かうべきなのか
ダワンが本当に移籍したとして、どのように補填すべきなのか。
先に述べたように、ダワンの完全なオルタナティブを獲るのは難しい。ここで、自分の愛読書である「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著、中山宥訳)のエピソードを援用してみようと思います。
先に述べたように、ダワンの完全なオルタナティブを獲るのは難しい。ここで、自分の愛読書である「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著、中山宥訳)のエピソードを援用してみようと思います。
アスレチックスは2001年のオフに、ジョニー・デイモンとジェイソン・ジアンビという優秀な野手2人を失う。デイモン中堅手には華麗なセンター守備、ジアンビ一塁手には圧倒的な出塁率という武器があり、それぞれの武器を1人ずつの選手で補うのは金銭的に不可能だった。そこで(衰えを見せていた指名打者と合わせ)中堅手・一塁手・指名打者の3人合わせて、移籍する選手の平均出塁率となるように獲得する。
ダワンに関しても同じことが言えそうです。ダワンの強みは欠点がないことですが、逆に言えばウェルトンや宇佐美、中谷のような、ダワンにしかできない一芸は少ないと言えます。
先ほど分解したダワンの特性・ロールから逆算すれば、このように補填することができるでしょうか。
・サイズあるいは守備強度のある中盤+ビルドアップ局面に関われるSB
⇒非保持局面の守備強度と自陣PA内のカバーリング+中盤での出し手/受け手としての役割を2人で補完
⇔ビルドアップ局面でIH役のできる中盤+サイズがあってオープンな守備で無理が効くSBorCBでも代替可能?
・相手PA内でクロスに対して存在感を出せるCF(サイズがありハイボールのターゲットにもなれると好ましい)
単純にダワンの代替ということなら、前者であれば美藤+半田orラヴィ+半田/江川/佐々木、後者はジェバリ+林で代替できるかもしれません。ただし、ダワンの凄さとしては稼働性の高さもあったので、それも加味して考えればやはり後者は補強がbetterでしょうか。
純粋なスカッドの厚み、外国人枠なども加味して自分の考えを述べるなら、IH役のできる日本人のボランチ+外国人の9番(https://note.com/twikkun/n/nb071f3652414?sub_rt=share_sb)が良いかと思います。
あと今書きながら気付きましたが、ダワンのほぼ完璧なオルタナティブは半田かもしれません。となると半田の後釜が必要になってくるな…
⇒非保持局面の守備強度と自陣PA内のカバーリング+中盤での出し手/受け手としての役割を2人で補完
⇔ビルドアップ局面でIH役のできる中盤+サイズがあってオープンな守備で無理が効くSBorCBでも代替可能?
・相手PA内でクロスに対して存在感を出せるCF(サイズがありハイボールのターゲットにもなれると好ましい)
単純にダワンの代替ということなら、前者であれば美藤+半田orラヴィ+半田/江川/佐々木、後者はジェバリ+林で代替できるかもしれません。ただし、ダワンの凄さとしては稼働性の高さもあったので、それも加味して考えればやはり後者は補強がbetterでしょうか。
純粋なスカッドの厚み、外国人枠なども加味して自分の考えを述べるなら、IH役のできる日本人のボランチ+外国人の9番(https://note.com/twikkun/n/nb071f3652414?sub_rt=share_sb)が良いかと思います。
あと今書きながら気付きましたが、ダワンのほぼ完璧なオルタナティブは半田かもしれません。となると半田の後釜が必要になってくるな…
ダワン…
戦力としてはそんなところですが、ダワンの凄さとしてもう一つは「ガンバに来てから爆発的に成長したこと」があります。来た当初は強度があって、たまにブラジル人っぽいボールスキル見せるボランチ(それでも普通に十分すぎるが)だったダワンが、個人戦術も伸ばしてパーフェクトな中盤になったのは特筆すべきことでしょう。
これがガンバに残っているメソッドだとしたらそこまで悲観することではないのかもしれません。実際に、山本悠樹や美藤、半田の中盤化も成長してますから、ガンバあるいはポヤトスのメソッドとして中盤の選手の振る舞いはある程度の「再生産」が可能で目途がついているのかも、とも思ったり。
一彩…
もう一つ考えなければいけないのは坂本一彩もいなくなりそうなことです。(そして半田もいつかは…?)ダワンと同じように一彩の要素も分解して、どう補うかを考えないといけない。
ただポジティブに考えれば、「FWだけど中盤的な素質のある」一彩と、「中盤だけどFW的な素質もある」ダワンが2人抜けそうなことで、かえって2ポジションの役割を整理できるようになるかもしれません。
ということで、別れはめちゃくちゃ悲しいですが、それなりの移籍金を残してくれるでしょうし、期待して待ちます………
ただポジティブに考えれば、「FWだけど中盤的な素質のある」一彩と、「中盤だけどFW的な素質もある」ダワンが2人抜けそうなことで、かえって2ポジションの役割を整理できるようになるかもしれません。
ということで、別れはめちゃくちゃ悲しいですが、それなりの移籍金を残してくれるでしょうし、期待して待ちます………
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