大坂なおみがU字曲線の一年で得た財産 全豪に生かす2019年の雄飛と雌伏の経験
全豪オープンを制し、グランドスラム連覇を成し遂げた大坂なおみ。幸先の良いスタートを切った2019年だったが…… 【Getty Images】
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浮沈の大きかった2019年を「U字」と評した大坂
昨年のツアー最後に行われた記者会見で、大坂なおみはこう一年を振り返った。最終戦となるWTAファイナルズのラウンドロビン、2戦目を肩の痛みで棄権した直後のことだ。
確かに、グランドスラム2大会連続の優勝で世界1位に上り詰めるという絶頂のスタートから、一気に落ち込んで、アジアシリーズで復調――大会の結果だけを見れば『U』という表現はまさにその通りだった。しかし、少なくともはた目には『U』が描く曲線のように物事が進んだ印象はなく、どちらかと言えば「V」や「W」のような落差が激しい激動の一年に思えた。
サーシャ・バインコーチの解任から狂い始めた歯車
極めて良好な関係に映っていたサーシャ・バイン元コーチ(左)と袂を分かつようになったころから大坂は調子を落としていった 【Getty Images】
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