山本隆弘が選ぶ春高男子ベストシックス 「今の日本代表が必要とするタイプ」

田中夕子
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山本隆弘さんが選ぶ春高ベストシックスは? 【写真は共同】

 東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで1月5日からはじまった「春高」こと、全日本バレーボール高等学校選手権大会。元日本代表の山本隆弘さんに「将来性」という観点から春高バレー男子のベストシックスを選んでいただいた。

アウトサイドヒッター

水町泰杜(鎮西)
 182センチと身長の高さこそありませんが、バレーセンスに関してはピカイチ。どんなトスでも打てるしブロックもいい、なおかつレシーブもできる。その1つ1つが優れているだけでなく、すべて連動していて、ブロックに跳んでからの攻撃準備、助走の開きも速く、3枚ブロックに跳んでからレフトへ開いて打つ時もしっかり打ち込める。とても能力の高い選手です。これまでは攻撃の大半を占めていたのでかなりの負荷がかかっていましたが、もう少し攻撃が分散される環境に進めばまた新しい持ち味も出てくるのではないでしょうか。

 1年生の頃から注目を集めましたが、当然ながら1年生の頃はまだ表情ものほほんとしていて、喜怒哀楽を出すことはほとんどありませんでした。でも3年生になった今年、自分のサーブで点を取ればほえて喜び、東北に勝った後はコートに倒れ込みながら喜んでいました。戦う姿勢をストレートに出すようになったことも、大きな成長を遂げた証。これからがますます楽しみです。
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著者プロフィール

神奈川県生まれ。神奈川新聞運動部でのアルバイトを経て、『月刊トレーニングジャーナル』編集部勤務。2004年にフリーとなり、バレーボール、水泳、フェンシング、レスリングなど五輪競技を取材。著書に『高校バレーは頭脳が9割』(日本文化出版)。共著に『海と、がれきと、ボールと、絆』(講談社)、『青春サプリ』(ポプラ社)。『SAORI』(日本文化出版)、『夢を泳ぐ』(徳間書店)、『絆があれば何度でもやり直せる』(カンゼン)など女子アスリートの著書や、前橋育英高校硬式野球部の荒井直樹監督が記した『当たり前の積み重ねが本物になる』『凡事徹底 前橋育英高校野球部で教え続けていること』(カンゼン)などで構成を担当

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