柳田将洋が振り返る、春高の記憶 優勝候補のプレッシャーは「全くない」
柳田将洋が振り返る春高バレーの思い出とは? 【写真:平野敬久】
海外での三度目のシーズン。バレーボール男子日本代表、柳田将洋がフランクフルトで迎える新たな年の始まり。日本代表、プロ選手として戦うドイツリーグ、そして東京五輪。一つ一つを切り取るだけでも柳田のキャリアは実に華やかだが、そんな柳田にとって間違いなく、バレーボール選手としての転機は高校時代。
鮮烈なデビューを飾った1年時。「優勝候補」として戦った2年時。3月から1月に開催時期が移行した3年時に感じた難しさ。
今につながる土台が築かれた高校時代を、振り返る。
正直に言うと、他県のことも全然わからないし、初戦を勝つことでめいっぱい。でも今思えば、相手に対して過剰に意識することなく戦えたのがプラスでしたし、「相手はどこも強いから当たって砕けろ、やることをやってやろう」という気持ちで臨めました。後になって、優勝したチームの選手から「マサが優勝候補の学校を次々倒してくれて助かった」と言われて、初めて「そうなの?」と思ったぐらいで(笑)。結果的に、準々決勝で都城工に負けてしまって、負けたことは悔しかったですが良い思い出ですし、いろんな影響力を感じたのが最初の春高でした。
――影響力とは?
勝つたびに注目されて、カメラが自分に向けられていたり、インタビューされたり、普通の高校生として生きていたらありえないことばかりです。
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