五輪vs.世界vs.アジア女王三つ巴最終決戦 レスリング女子50kg級代表切符の行方は?
東京オリンピックへのラストチャンスが開幕
すでに先の世界選手権で優勝した男子グレコローマン60kg級の文田健一郎(ミキハウス)、女子53kg級の向田真優(至学館大)、女子57kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)、女子76kg級の鈴木博恵(クリナップ)、準優勝の女子62kg級の川井友香子(至学館大)の出場は決定済み。男子フリー65kg級や同74kg級、女子68kg級は出場枠を獲得するにとどまった。1964年の東京オリンピックでは「レスリングは日本のお家芸」といわれるほど活躍した(金3つを獲得)男子フリースタイルは奮起せざるをえない。
五輪で優勝するよりも難しい日本代表の座
よって、入江だけではなく、一度は東京オリンピック出場を諦めた入江のライバル須崎優衣(早稲田大)やリオデジャネイロ・オリンピック金メダリストの登坂絵莉(東新住建)にも再びチャンスが訪れた。
入江がアジア選手権優勝者ならば、須崎は2年連続世界チャンピオン。つまりアジアと世界とオリンピックのトップが三つ巴で東京オリンピック出場をかけた熾烈な争いを繰り広げることになる。正直、オリンピックで優勝するより、日本代表の座の獲得する方が難しいのではないか。少なくとも女子50kg級の顔ぶれを見る限り、そう思ってしまう。