復活したデ・ブライネと円熟のアグエロ 3連覇達成のカギ握る「最強ホットライン」

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5大リーグ最多の9アシストとプレミア新の開幕6戦連発

デ・ブライネ(左)、アグエロ(右)ともシーズン序盤から絶好調。怪我が癒えた前者は完全復活を果たし、後者もプレミア新記録の6シーズン連続20点到達へ快調にゴールを重ねている 【写真:ロイター/アフロ】

 プレミアリーグのディフェンス陣を今季、もっとも震え上がらせている「最強ホットライン」。そう評せるのが、マンチェスター・シティの2人のワールドクラス、MFケビン・デ・ブライネとFWセルヒオ・アグエロのコンビだ。12節を終えてリーグ最多の35得点を記録しているチームの攻撃を、前者は相手守備陣を無力化するピンポイントのラストパスで、後者は多彩なフィニッシュワークと抜群の決定力で文字通り牽引(けんいん)している。

 実際、「デ・ブライネ→アグエロ」のホットラインから奪った今季の3ゴールは、ノーウィッチの「エミリアーノ・ブエンディア→テーモ・プッキ」、バーンリーの「ドワイト・マクニール→クリス・ウッズ」と並ぶここまでのリーグ最多タイだ。

 ともに今季は、序盤戦から絶好調だ。敵の守備組織を完全に崩し切らない状態からでも、高精度を誇るその右足のひと振りで決定機を生み出せるデ・ブライネは、開幕からの4試合連続アシストを含む計9アシストと傑出したパフォーマンスを続けている。さらに1試合平均のキーパス(=シュートにつながったラストパス)4.4本は、アシストとともに今季の欧州5大リーグ(プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン)のなかで最多の数字だ。膝やハムストリングのケガにより満足にピッチに立てず、不完全燃焼に終わったのが昨季。コンディションに不安を抱えながらのスタートだったが、ここまではケガの影響を微塵も感じさせない獅子奮迅(ししふんじん)の活躍を披露している。

 一方、31歳のアグエロが示しているのは、エースストライカーとしての矜持(きょうじ)と圧倒的なプレゼンスだ。前線からのプレッシングというジョゼップ・グアルディオラ監督が要求する守備のタスクをしっかりこなしながら、プレミア新記録となる開幕6試合連続ゴールを記録すると、その後もコンスタントにネットを揺らし、12試合で9ゴール。レスターのジェイミー・バーディー(11ゴール)、チェルシーのタミー・アブラハム(10ゴール)に次いで得点ランクの3位につけている。ティエリ・アンリ以来となる5シーズン連続20ゴール到達を昨季に果たした円熟のFWに衰えの色はまるでなく、“6シーズン連続”の偉業が早くも現実味を帯びている。

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