前走から騎手継続か乗替りかがカギ!? ファンタジーS過去データから傾向分析

JRA-VANデータラボ

2014年以降近5年のデータから

 秋の天皇賞が終わり、今週はG1開催がない週ながら、東京・京都で4鞍の重賞が組まれている。土曜には東京で京王杯2歳S、京都ではファンタジーSと暮れのG1へ向けて重要な2歳重賞が行われる。今回は京都のファンタジーSをピックアップし、2014年以降近5年のデータからレース傾向ならびに馬券での狙いどころを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

ファンタジーS近5年の3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1はファンタジーS近5年の3着以内馬一覧。昨年の勝ち馬ダノンファンタジーは暮れの阪神JFを勝利。勝ち馬だけでなく、16年3着ディアドラは3歳時に秋華賞を制し、先日イギリスのナッソーSを勝利したのは記憶に新しいところだ。

 いずれも良馬場で行われ、勝ち時計は一昨年を除いて1分21秒後半でおさまっている。前半のペースが急激に速くなることはなく、近4年は、4コーナー先頭の馬が勝ちはしないものの3着以内には入っていた。勝ち馬はすべて33秒台の速い上がりを使っていた

 1番人気馬は【2.1.2.0】ですべて3着以内と安定している。5番人気以下の馬が一昨年のベルーガら3勝と伏兵馬の一発があり、1番人気馬と3番人気以下の組み合わせが目立つ一戦だ。

ファンタジーS近5年の脚質別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2はファンタジーSにおける脚質別成績。黄色で強調したように逃げ・先行馬が好成績をあげている。特に逃げ馬は連対率60%と非常に高い。マイペースで逃げることができ、結果連対圏に粘れることが多い。また注目すべきは逃げ・先行脚質の複勝回収率が高い点。逃げ馬で連対したのは3・12・6番人気馬、先行して3着以内に入ったのは4・6・5・1・14番人気馬と伏兵馬の激走が目立っている。これにより複勝回収率が引き上げられている。

 一方、差し、追い込みは複勝回収率が低い。これら差し・追い込み馬で3着以内に入った7頭中6頭は上位3番人気以内に支持されていた。逃げ・先行タイプの馬を積極的に狙いたい一戦だ。

ファンタジーS近5年の前走クラス別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走クラス別成績。出走数最多の前走新馬組は一昨年のベルーガら2勝をあげているが、複勝率では最も低い。この組の連対馬3頭はすべて上位5番人気以内の馬だった。未勝利組は複勝率33.3%と高く、昨年のダノンファンタジーら勝ち馬2頭はいずれもキャリア2戦だった。

 複勝率37.5%でトップなのが前走G3組。14年1着クールホタルビ(14番人気/前走は小倉2歳Sで13着)によって単勝回収率・複勝回収率ともに引き上げられているが、前走大敗馬であってもチェックしておきたい。

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