前走から騎手継続か乗替りかがカギ!? ファンタジーS過去データから傾向分析

JRA-VANデータラボ

ファンタジーS近5年の前走からの間隔別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走からの間隔別成績。黄色で強調したように中4週以上間隔が空いた馬の好走が目立っている。中4〜8週の馬は昨年のダノンファンタジーら3勝をあげ、複勝回収率223%と非常に高い。この組の3着以内馬6頭中5頭は前走で9月の阪神芝レースを使われていた

 中9〜24週の馬は一昨年のベルーガら2勝。この組の3着以内馬6頭中5頭は前走で勝利し、間隔を空けて臨戦していた。これら中4週以上空けた馬をチェックしておきたい。

ファンタジーS近5年の騎手継続・乗替別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走から騎手継続・乗替別成績。前走から継続騎乗の馬が昨年のダノンファンタジーら4勝をあげ、複勝率32.3%と高い。この組の3着以内馬10頭中4頭は5番人気以下の伏兵だった。キャリアが少ない2歳牝馬にとって、前走と同じ騎手が乗ることのメリットは非常に大きいのだろう。

 逆に前走から乗替りとなった馬は一昨年のベルーガの1勝のみ。この組の3着以内馬5頭中3頭はファンタジーSで外国人騎手が騎乗していた。

ファンタジーS近5年の種牡馬別成績

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表6は種牡馬別成績。ディープインパクト産駒が15年キャンディバローズ、昨年のダノンファンタジーと2勝をあげており、連対率50.0%・複勝率66.7%と非常に高い。キャンディバローズが勝利した15年は上位3着までを独占。この5年間に出走した6頭すべて5着以内には入っており、今年も該当馬がいればチェックしておきたい。

 キンシャサノキセキ産駒も一昨年ベルーガが勝利し、昨年はジュランビルが3着と好相性だ。好走馬を送り出したのはサンデーサイレンス後継種牡馬だけでなく、メイショウボーラーやロージズインメイといったヘイロー系の種牡馬も目立っている。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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