マジョルカ モランゴCEOインタビュー「久保は三浦のように偉大な選手に」
マジョルカが1部で戦うのは7シーズンぶり。残留が当面の目標となるが、いずれはビジャレアル、R・ソシエダのようにコンスタントに中位から上位に食い込める競争力を身につけたいと、モランゴCEOは未来を見据える 【Getty Images】
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ビジャレアルやソシエダのようになれる
マジョルカは歴史のあるクラブです。今年で創立103年という長い歴史を持っています。その長い歴史の中で、リーガ(1部)でも長い間戦ってきました。スペイン国王杯で優勝したこともありますし(2002-03シーズン)、ヨーロッパカップ戦で決勝に進出した実績もあります(1998-99シーズンのカップウィナーズカップで準優勝)。さらにチャンピオンズリーグの舞台にも立ちました。そんなクラブの歴史に誇りを持っています。
ですが、そうした素晴らしい時を過ごした後、クラブはおよそ7000万ユーロ(約84億5000万円)の負債を抱え、チームの成績は下降していきました。これまでに3度、クラブ消滅の危機に瀕しています。
今は1部という舞台で新しい冒険を始めたところです。新しいビジョンを持って進んでいきます。スタートアップの精神を掲げる、歴史あるクラブと言えるでしょう。
――あなたがCEOに就任してから、クラブは降格したり昇格したりと浮き沈みが激しいですよね。
私が来てからセグンダB(3部)に降格し、そこから2シーズン連続で昇格して今季は1部にいます。2年でセグンダBからリーガにたどり着いたのはスペインサッカー史上初めてで、そのことは誇りに思っています。今季、リーガに残留できれば3度目の昇格だと考えています。
セグンダBに落ちたときは、そのままずるずると4部、5部と転げ落ちていく可能性もありました。カギはクラブの文化を変えることでした。そして昨季、我々よりずっと予算が多いデポルティボ・ラ・コルーニャを昇格決定プレーオフで破り、1部に復帰したんです。
――1部で戦うのは7シーズンぶりですが、どんな思いがありますか?
リーガにいる、というだけで満足してはいけません。リーガでのプレーを1年楽しんで、みんなで記念撮影をして2部に逆戻りする、というようではダメなんです。昨季は46試合を戦い抜いて、ようやくここにたどり着いたわけですから。
週末にはレアル・マドリーと対戦しますが、彼らを倒さないといけない。今いる降格圏からも抜け出さなくてはならない(第8節終了現在18位)。常に勝利を目指して戦います。1年の経験だけでは終われません。
――1部ではそのレアル・マドリーやバルセロナのような強大なクラブとも戦います。
我々は自分たちが何者なのかを知らなければなりません。当然、レアル・マドリーやバルセロナではないし、今後そうなることもないでしょう。ですがいつの日か、ビジャレアルやレアル・ソシエダのようなクラブにはなれると思っています。
マジョルカ島は人口で言えばスペインで8番目の町です。この島の市場は可能性を秘めています。世界中から年間1000万人の観光客が訪れる、魅力的でクールな町ですからね。スポンサーにとっても、商業面で大きな価値と可能性を秘めたところです。
クラブとしては、ビジャレアルがそうであるようにカンテラ(下部組織)の充実に力を注いでいます。施設は整っていますし、スタジアムもリーガの水準にあります。練習場の環境もいいですよ。
先ほど言ったように、我々はバルセロナにはなれない。しかしサステイナブル(持続可能)なクラブ、ビジャレアルやレアル・ソシエダのようにはなれると信じています。
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