誤算続きの補強で刷新は進まず──それでも首位、レアル・マドリーの底力
CLでは苦戦しているレアル・マドリーだが、8節を終えたラ・リーガでは唯一無敗をキープし、首位に立っている。さまざまな誤算がありながら、それを乗り越えられるのは地力がある証だろう 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
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CLでは16強入りに早くも黄信号?
3点の大量リードを奪いながら、その後に相手の反撃を許し、辛うじて逃げ切ったレバンテ戦(ラ・リーガ第4節/3-2)やグラナダ戦(同8節/4-2)に代表されるように、素晴らしいプレーを見せる時間帯はあっても、それが長続きしない。
確かに強豪セビージャを相手に、アウェーで1-0の完封勝利を収めた試合もあった(第5節)。しかしこれは、4日前のCLでパリ・サンジェルマン(PSG)に喫した大敗(グループステージ第1節/0-3)を受け、ジネディーヌ・ジダン監督が立てた守備的なゲームプランが奏功したに過ぎず、試合内容は手放しで褒められるものではなかった。
第1次政権時代(2016年1月〜18年5月)に前人未踏のCL3連覇を成し遂げたジダンだが、今年3月の復帰直後にも「1日1日の継続性が問われるコンペティションであり、難易度がもっとも高い」と語るなど、ことあるごとにラ・リーガのタイトルが持つ価値を強調してきた。
17-18シーズン、CL3連覇を達成した直後に辞任を決意したのは、早々に優勝争いから脱落したラ・リーガでの不振に大きな責任を感じたからでもあった。監督としてもっともうれしかったタイトルとして、16-17シーズンのラ・リーガ優勝を挙げているのも、そうした観点に立っているからなのだ。
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