連載:記憶に残るF1日本グランプリ

佐藤琢磨「鈴鹿はいつでも特別」 日本GPは歓喜の思い出も、悔しさも――

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日本GPの思い出を語ってくれた佐藤琢磨 【motorsport.com日本版】

 F1で活躍した後、現在はインディカーに参戦中の佐藤琢磨。2017年にはインディ500に優勝、今年も2勝を挙げるなど、インディカー・シリーズでもトップドライバーのひとり、というポジションを確保している。その佐藤琢磨はF1参戦時代、日本グランプリ(GP)を度々沸かせた。そんな彼自身にとって、思い出に残る日本GPとは何なのか? 話を聞いた。

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2002年:初めての“母国グランプリ”

2002年の日本GP。ジョーダン・ホンダのマシンを駆り、5位でフィニッシュを果たした佐藤琢磨 【Getty Images】

「鈴鹿はいつでも特別なのですが、02年に最初に帰ってきた時のグランプリは、忘れられない一戦ですね」

 思い出の日本GPと言えば、どの年か……そう尋ねると、佐藤は開口一番そう語った。02年は、佐藤琢磨のF1デビューイヤー。ジョーダン・無限ホンダのマシンを駆っていた。ただ、日本GPにやってくるまでは無得点だった。

「僕にとっても初めての母国グランプリでしたし、鈴鹿が真っ黄色(当時のジョーダンのマシンカラーリング)になって応援してもらって……厳しいシーズンだったんですが、日本GPでは予選を自己最高位で決めることができて、決勝も、5位でフィニッシュすることができました。そしてチェッカーを受けた時に、歓声が聞こえたんですよ」

「モータースポーツでは、風切り音だとかエンジンノイズで、外の音はほとんど聞こえないんです。イヤープラグ(耳栓)もしていますし。でも初めて“ゴワーッ!”という歓声が聞こえました。あれは忘れられないですね」
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