連載:夏を待つ高校野球の怪物たち

八戸学院光星・武岡龍世が見つめる未来 大先輩・坂本勇人の背中を追いかけて

沢井史
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もがき苦しむ「坂本2世」

武岡は巨人・坂本に憧れて徳島から青森へ。野球漬けの日々を過ごしてきた 【沢井史】

 憧れは坂本勇人(巨人)。武岡龍世がその背中を追いかけて、1000キロ以上離れた徳島から、坂本の育った八戸学院光星のある青森にやってきて2年が経った。入学してすぐに頭角を現し、1年春の県大会はスタメン出場。その秋からは下級生ながら打線をリードし続けてきた。昨秋の明治神宮大会では初戦の東邦戦でバックスクリーンに大会1号となる特大弾を放り込み、その名を全国に知らしめた背番号6だが、ここまでの歩みについて尋ねると、神妙な面持ちで「ずっと状態が良くなくて……」と現状を明かす。

 今春のセンバツでは初戦で広陵を相手に0−2で敗退。その試合で150キロをマークした広陵のエース右腕・河野佳に内野安打1本のみに抑え込まれた。5月中旬の春の青森大会では2回戦でライバルの青森山田に5−7で敗れ、夏のシード権を逃した。チームの状態がなかなか上がらない中、自身ももがき苦しんでいた。
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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