sportsnavi

名捕手モリーナに盗塁王、新人王候補も
2018日米野球・MLB選抜紹介

 1908年にメジャーリーグの選手を含む選抜チーム「リーチ・オール・アメリカン」が来日したのを起源とするなら、今年で110周年となる日米野球。戦後はメジャーの単独チームの来日が続いていたが、86年からはMLBオールスターチームの来日が常態化。トニー・グウィン、カービー・パケット、グレッグ・マダックス、ランディ・ジョンソン、ケン・グリフィー・ジュニア、ウェイド・ボッグス、マイク・ピアッツァ、トレバー・ホフマンといった後の殿堂入りプレーヤーが次々に日本を訪れた。

侍Jに立ちふさがった名捕手が来日

今回のMLB選抜メンバーで最もビッグネームなのはモリーナで間違いない。将来の殿堂入りも期待される名捕手だ
今回のMLB選抜メンバーで最もビッグネームなのはモリーナで間違いない。将来の殿堂入りも期待される名捕手だ【Getty Images】

 今回が4年ぶりの来日となるMLBオールスターチーム。その中で、カージナルスのヤディエル・モリーナは彼らに続く“レジェンド”になれる可能性を持つ。


 来日メンバーで最年長・36歳のベテランは、いずれもメジャーで捕手として活躍した3兄弟の末弟。04年のデビューからカージナルスひと筋で、今年は9度目のオールスター選出、そして捕手としては歴代3位となる9度目のゴールドグラブ賞を受賞。さらに、慈善活動などを積極的に行っている選手の中から1名に贈られるロベルト・クレメンテ賞にも輝いた。


 ワールド・ベースボ―ル・クラシックには、プエルトリコ代表として第1回から4大会連続出場。類まれな強肩と巧みなリードで、2013年の準決勝では侍ジャパンの前に大きく立ちはだかったのを覚えているファンも多いだろう。打っては打率3割を4度マークし、13年にはシルバースラッガー賞を獲得。今年はキャリアで2番目に多い20本塁打を放っている。既に20年シーズンを最後に現役を退く意向を示しており、引退後は殿堂入りが期待される。

オールスター出場3選手と盗塁王が登場

 今回の来日メンバーには、ほかにもオールスタープレーヤーが3人いる。今季は自己最多の21本塁打を放ち、守っては両リーグ6位の盗塁阻止率38.2%をマークしたマーリンズの捕手、J.T.リアルミュート。打率2割8分3厘、34本塁打、104打点と打撃3部門でキャリアハイの数字をたたき出したレッズの三塁手、ユジニオ・スアレス。そして、やはりいずれも自己ベストとなる打率2割8分5厘、26本塁打、93打点のマリナーズの外野手、ミッチ・ハニガー。この3人はそろって今年が初のオールスター出場だった。


 オールスター出場こそならなかったものの、今季はア・リーグ最多の192安打を放ち、自己最多の45盗塁で2年連続盗塁王に輝いたのがロイヤルズの二塁手、ウィット・メリフィールド。来日メンバーでは唯一の今季のタイトルホルダーだ。また、昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズでMVPになったクリス・テイラー、今年のワールドシリーズでホームランを打ったエンリケ・ヘルナンデスと、2年連続で頂上決戦に出場したドジャースのコンビも名を連ねている。

ナ・リーグ新人王候補もそろい踏み

ナ・リーグ新人王候補のアクーナ。デビュー年で26本塁打を放った豪快なバッティングが持ち味だ
ナ・リーグ新人王候補のアクーナ。デビュー年で26本塁打を放った豪快なバッティングが持ち味だ【Getty Images】

 今から32年前の日米野球では、その年のア・リーグ新人王を争っていたホセ・カンセコ(アスレチックス)とウォーリー・ジョイナー(エンゼルス)が共に来日したことがあったが(結果はカンセコが受賞、ジョイナーは次点)、今年はナ・リーグの新人王最終候補2人が来日している。ブレーブスのロナルド・アクーナ、ナショナルズのフアン・ソトの両外野手だ。


 ベネズエラ出身で20歳のアクーナは、今年の4月下旬にデビューして打率2割9分3厘、26本塁打。ドミニカ共和国出身で20歳になったばかりのソトは、5月半ばのデビューで打率2割9分2厘、22本塁打。ア・リーグの新人王争いでは大谷翔平(エンゼルス)が注目されているが、こちらの新人王争いからも目が離せない。


 ほかにも、昨年はメジャー初出場から34試合で18ホーマーの衝撃デビューを飾り、今年は34本塁打を放ったフィリーズの外野手、リース・ホスキンスが25歳。やはりメジャー2年目でメッツの正遊撃手に定着し、ナ・リーグ7位の24盗塁をマークしたアメド・ロサリオは22歳。捕手を除く野手陣の平均年齢は26歳と、非常に若い。

菊田康彦
菊田康彦
静岡県出身。地方公務員、英会話講師などを経てライターに。メジャーリーグに精通し、2004〜08年はスカパー!MLB中継、16〜17年はスポナビライブMLBに出演。30年を超えるスワローズ・ウォッチャーでもある。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

スポナビDo

イベント・大会一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント