名捕手モリーナに盗塁王、新人王候補も 2018日米野球・MLB選抜紹介
侍Jに立ちふさがった名捕手が来日
今回のMLB選抜メンバーで最もビッグネームなのはモリーナで間違いない。将来の殿堂入りも期待される名捕手だ 【Getty Images】
来日メンバーで最年長・36歳のベテランは、いずれもメジャーで捕手として活躍した3兄弟の末弟。04年のデビューからカージナルスひと筋で、今年は9度目のオールスター選出、そして捕手としては歴代3位となる9度目のゴールドグラブ賞を受賞。さらに、慈善活動などを積極的に行っている選手の中から1名に贈られるロベルト・クレメンテ賞にも輝いた。
ワールド・ベースボ―ル・クラシックには、プエルトリコ代表として第1回から4大会連続出場。類まれな強肩と巧みなリードで、2013年の準決勝では侍ジャパンの前に大きく立ちはだかったのを覚えているファンも多いだろう。打っては打率3割を4度マークし、13年にはシルバースラッガー賞を獲得。今年はキャリアで2番目に多い20本塁打を放っている。既に20年シーズンを最後に現役を退く意向を示しており、引退後は殿堂入りが期待される。
オールスター出場3選手と盗塁王が登場
オールスター出場こそならなかったものの、今季はア・リーグ最多の192安打を放ち、自己最多の45盗塁で2年連続盗塁王に輝いたのがロイヤルズの二塁手、ウィット・メリフィールド。来日メンバーでは唯一の今季のタイトルホルダーだ。また、昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズでMVPになったクリス・テイラー、今年のワールドシリーズでホームランを打ったエンリケ・ヘルナンデスと、2年連続で頂上決戦に出場したドジャースのコンビも名を連ねている。
ナ・リーグ新人王候補もそろい踏み
ナ・リーグ新人王候補のアクーナ。デビュー年で26本塁打を放った豪快なバッティングが持ち味だ 【Getty Images】
ベネズエラ出身で20歳のアクーナは、今年の4月下旬にデビューして打率2割9分3厘、26本塁打。ドミニカ共和国出身で20歳になったばかりのソトは、5月半ばのデビューで打率2割9分2厘、22本塁打。ア・リーグの新人王争いでは大谷翔平(エンゼルス)が注目されているが、こちらの新人王争いからも目が離せない。
ほかにも、昨年はメジャー初出場から34試合で18ホーマーの衝撃デビューを飾り、今年は34本塁打を放ったフィリーズの外野手、リース・ホスキンスが25歳。やはりメジャー2年目でメッツの正遊撃手に定着し、ナ・リーグ7位の24盗塁をマークしたアメド・ロサリオは22歳。捕手を除く野手陣の平均年齢は26歳と、非常に若い。