南野「自分ができることを100%やる」 国際親善試合 パナマ戦後のコメント

スポーツナビ

先制ゴールを奪った南野(右) 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

 サッカー日本代表は12日、デンカビッグスワンスタジアムで国際親善試合のパナマ戦に臨み3−0で勝利した。日本は前半42分に南野拓実の2試合連続ゴールで先制すると、後半20分に伊東純也がこちらも2戦連発弾でリードを広げる。後半40分には川又堅碁の抜け出しからオウンゴールを誘い、森保一監督体制となって2試合連続の3ゴール無失点で試合終了を迎えた。日本は16日にウルグアイと対戦する。

 試合後、先制ゴールを奪った南野は「相手と相手の間に立ってボールを受けるのは僕のやりたいプレーの1つですし、練習からイメージを共有していた部分ではあった」と手応えを語った。一方で、「チームの勝利に貢献できたことはうれしいですが、次の試合に出ることがあれば全力でアピールしたい」とウルグアイ戦に向け気を引き締めた。

南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)

試合後、南野は2トップを組んだ大迫との関係について言及 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「(大迫との)関係性をもっと高めていきたい」

 何とか前を向いてゴールにつなげられたので良かったと思います。青山(敏弘)さんがすごく良いパスをくれたので、(ゴールは)パスのおかげでもあると思います。(縦パスを受けて最短距離でのゴールだったが、狙いを持ってやっていた?)ああいうふうに相手と相手の間に立ってボールを受けるのは僕のやりたいプレーの1つですし、練習からイメージを共有していた部分はありました。

(大迫勇也選手と縦関係の2トップで意識したことは?)サコくんはボールが収まるし、やりやすかったです。でも僕がもうちょっと前を向いて、サコくんが動き出したときに、スルーパスだったりをもっと増やしていければいいのかなと思います。2人の関係性でもっとゴールに迫るプレーを増やしていきたい。今日、僕が一番考えていたのは、チームのためにゴールを奪う、アシストをすることだったので。そういう関係性をもっと高めていければいいかなと思います。

(2戦連発はいいアピールになったのでは?)チームの勝利に貢献できたことはうれしいですが、まだ1試合残っていますし、次が強豪(ウルグアイ)なので、その試合にもし出ることがあれば、全力でアピールしたいと思います。

(監督が練習の態度を見ている感じがする?)みんなちゃんと練習でも100%やるし、練習前の準備から意識が高い。それはすごく刺激になります。僕のチームの選手と比べてですけれど、個人のトレーニングとかは練習前からやっている選手ばっかりですし、ホテルの中でもストレッチをやっている選手ばかりなので。そういうところは意識が高いなと思います。

(トップ下は香川真司選手がいたポジションだが、意識はする?)いや、全然しないです。真司くんが残した実績と比べると、僕なんかまだまだです。でも別にそれを考えてはいないですね。プレースタイルも全然違いますし、新しいチームで、新しい監督で、新しい代表がスタートしている中で、僕は自分ができることを100%やることしか考えていないです。

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)

大迫は「絶対にこれから先は良くなると思う」とコメント 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「もっともっとチャレンジし続けたい」

(実際にやってみて)手探りな状態がけっこうありましたけれど、次ですね。(どういうところが手探りだった?)メンバーもけっこう違いましたし、練習と試合では距離感も違うし、そこは今までやってきたメンバーと少なからずの違いはありましたけれど、やってく中では絶対によくなると思います。次の試合が楽しみですね。

(若い選手が一気に増えたことで、やりやすいようにやってあげようと意識する?)正直、ボールの持ち方とかタイミングとか角度とか距離間とか、まだまだなところもあるし、チームとしては半数以上の選手が変わっているので、そこは合わないのが普通だなと。これからすり合わせて次、相手のレベルも上がりますけれど、その中でどう自分たちがトライしていくかが大事ですね。

(自分が代表に入った頃を振り返ると、どれくらいで周りに合わせられた?)いや、僕が入った時はすでにけっこうチームが出来上がっていた時だったので。本当にワールドカップ(W杯)後、そのままのメンバーが(残って)という形のチームでした。今は違って、W杯が終わって今日に関して言えば、ほぼほぼ初めてやるメンバーだったので。そこの難しさはありましたけれど、絶対にこれから先はよくなると思うし、もっともっとチャレンジし続けたいと思いました。

(W杯後、大迫選手にとって新たなスタートとしては?)まずは10、11月、あと3試合ある中で、しっかりとチーム全体としてアジアカップに向けて準備をしていこうということだと思います。次の試合や1月に向けて、良い準備というか、チーム全体としていいゲームができればと考えています。(そこまで一喜一憂はしない?)もちろん個人的な自信はあるし、絶対にかみ合えばうまくいくのは確実なので。あとはそこをどうかみ合わせるか、どう合わせていくかが肝になってくると思います。

伊東純也(柏レイソル)

伊東(左)は「もっと自分の持ち味を出せるところもあった」と反省を口にした 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「もっと自分の持ち味を出せるところもあった」

(思い切ったトライが多かったように見えたが)そうですね。前半はうまくいかなかったんですけれど、粘り強く守備をしてというのを考えていました。後半にチャンスがあると思っていたので。前半もクロスから何本かギリギリのところでチャンスが作れていたので、後半も積極的にいきました。

(2試合連続ゴールはすごくアピールになったと思うが)結果を出せたのはよかったですけれど、それ以外の部分でもっと自分の持ち味を出せるところもあったと思うし、前半は難しかったですけれど、後半うまく受けて仕掛ける場面なんかをもっと出せればよかったかなと思います。

(課題としてはそのあたり?)そうですね。(次に向けて、チャレンジする場面があるとしたら何をしたい?)まずいい準備をして、できるだけ痛みが引くようにして、チャンスがあれば積極的にやりたいなと思います。

(右足首のけがに関しては)何とも言えないですけれど、自分的には大丈夫かなと思っています。この後腫れたりしないように、しっかりケアしたいと思います。

川又堅碁(ジュビロ磐田)

体制を崩しながらも、相手のオウンゴールを誘った川又 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「オウンゴールにならないように練習をやり直す」

(スタジアムが決めさせたゴールだった?)本当にそうでしたね。背中を押してくれた感じはありました。面白いなと思います(※編注:試合が行われたデンカビッグスワンスタジアムは、以前川又が所属していたアルビレックス新潟のホームスタジアム)。

(相性がいいスタジアムだった?)そうですね。スパッと決めていれば、もうちょっとカッコよかったけれど、あそこで3点目が入るのと入らないのとでは全然違うので。オウンゴールにはなってしまいましたが、次はスパッと決めます。

(ハリルホジッチ監督の時代も知っているが)僕は下手くそなので、人がどうとかはないですけれど、やっぱりみんなモチベーションが高くて、結果を残したいという気持ちがピッチに出ているなと思うし、そんな中で一緒にサッカーができるのは楽しいです。

(南野について)すごいっすね。俺はオウンゴールだけれど、あいつはスパッと決めてるからカッコいいですね。次はカッコいい俺を見せないといけない。(この試合を受けて次は?)次は見えていないですね。とりあえず明日からまた練習をやり直します。オウンゴールならないように(笑)。

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