箱根制覇を掲げるスピード軍団・東海大 強化スタイルを“変革”し悲願達成へ

月刊陸上競技

両角監督「箱根駅伝から距離を置きすぎていた」

“スピード軍団”東海大のエースでもある館澤亨次。アジア大会には日本代表として1500メートルに出場した 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「5000メートル13分台ランナー」が16人在籍するなど、学生長距離界ナンバーワンの“スピード軍団”東海大。今年は8月下旬のアジア大会1500メートルに館澤亨次(3年)が出場。予選は突破したものの、決勝は9位(3分49秒40)と勝負にならなかった。両角速駅伝監督は「代表になれたのは良かったですけど、戦い方次第でもう少しやれるかなと思っていたので、残念な部分はあります」と悔しさを口にした。

 今季前半まではトラックのスピードを磨いてきた東海大だが、今年の夏合宿は強化方針を大きく変えた。両角監督は夏合宿に入る前に「箱根だよ!」と選手たちに宣言したという。

「これまで箱根駅伝から距離を置きすぎていた部分がありました。館澤のようにトラックをがんばる選手もいますが、今季は『箱根駅伝だ』と言い続けています。出雲と全日本も大切ですけど、箱根を一生懸命やることで還元される力がある。それを期待しながら取り組んでいます」

 8月2日〜12日は昨年と同じ長野・白樺湖で全体合宿。湖畔1周3.7キロの遊歩道には全天候走路が完備され、30キロ走を3回行った。「ペースは1キロ3分50秒から入り、ラスト5キロが3分30秒くらいで上がる程度。2次合宿のための予備段階という内容です」と両角監督。アジア大会を控えていた館澤も参加し、ほとんど同じメニューをこなした。

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「主役は選手だ」を掲げ、日本全国から海外まであらゆる情報を網羅した陸上競技専門誌。トップ選手や強豪チームのトレーニング紹介や、連続写真を活用した技術解説などハウツーも充実。(一社)日本実業団連合、(公財)日本学生陸上競技連合、(公財)日本高体連陸上競技専門部、(公財)日本中体連陸上競技部の機関誌。

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