「少数精鋭」の陣容を整えた今季のバルサ メッシが約束したCL制覇に向けて好発進
勝ち点、パフォーマンスの両面でライバルを上回る
好調バルサはリーグ開幕4連勝、CL初戦もメッシ(中央)の3発で快勝 【Getty Images】
バルセロナは昨季、すでにエルネスト・バルベルデの指揮下でラ・リーガを制しているだけに、首位に立っていること自体はさして目新しくはない。だが、今季はオフの間に余剰戦力を整理し、すでに十分高かったチームの戦力レベルをさらに高めることに成功している。
その過程ではアンドレ・ゴメス、リュカ・ディーニュ、ジェリー・ミナ、パコ・アルカセルといったベンチ要員がチームを去り、一方で新たにアルトゥール、アルトゥーロ・ビダルらを獲得。さらにムニール・エルハダディとラフィーニャがレンタル先から復帰し、けがで昨季の大半を棒に振ったウスマン・デンベレも実質的な新戦力としてチームに合流している。
メッシが口にした「今季の最優先事項」
今季開幕前の親善試合ボカ戦でファンに「欧州制覇」を約束したメッシ 【Getty Images】
その後、手にしたルイス・スアレスとデンベレのゴールは、いずれも相手GKヘロニモ・ルッリのミスもあって生まれたものだった。3日後に控えていたPSVアイントホーフェンとのチャンピオンズリーグ(CL)初戦に向けてセルヒオ・ブスケッツとフィリペ・コウチーニョを温存し、右サイドバックにネウソン・セメド、中盤にラフィーニャとセルジ・ロベルトを起用した先発メンバーが十分に機能しなかったことも事実だ。
さらにこの試合はエースのリオネル・メッシもいまいちなパフォーマンスに終始していたが、その点についても、直後にCLを控えていた影響があったかもしれない。彼は8月にボカ・ジュニオルスと対戦したトロフェオ・ジョアン・ガンペール前のプレゼンテーションにおいて、今季の最優先事項が何であるかをはっきり口にしていたからだ。
過去5シーズンで、宿敵レアル・マドリーが4度もCLを制している一方、バルセロナは2014−15シーズンの優勝を最後に3季連続でベスト8敗退に終わっている。こうした状況下で、メッシは4季ぶりの欧州制覇に向けて「みんなが待ち望んでいるあの素晴らしいトロフィーを持ち帰れるよう、全力を尽くすことを約束する」とファンにメッセージを送っていた。