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プレミアリーグのファンが胸をときめかす
覚えておいて損はない10代の逸材たち

プレシーズンマッチで輝きを見せた少年たち

この夏、アーセナルファンの心をつかんだ10代の新星スミス・ロウ
この夏、アーセナルファンの心をつかんだ10代の新星スミス・ロウ【Getty Images】

 ワールドカップ(W杯)ロシア大会の喧騒(けんそう)も落ち着き、続々とヨーロッパサッカーの新シーズンが幕を開けている。そして今週末には、早くも2018−19シーズンのイングランド・プレミアリーグが開幕する。


 各クラブが開幕に照準を合わせてプレシーズンマッチを重ねるなか、特に優勝を狙うビッグクラブはW杯出場組の合流遅れや、今年から開幕前に期限が早まった移籍市場の動向などに翻弄(ほんろう)されつつも、チームのブラッシュアップを図ってきた。


 同時に、プレシーズンは各チームの「未来の主役」となる若い力をテストできる場でもある。この夏も、いくつかのチームで、やはり大器の片鱗を見せる若者が現れた。中には10代にして、すぐにでもトップチームでプレーできそうな正真正銘の逸材もちらほら。ここでは、新シーズンのプレミアや欧州の舞台で目にすることになるであろう“抑えておくべき”新星たちを紹介したい。

アーセナルの“掘り出し物”と新たなデ・ブライネ

無名の新戦力だったが思わぬ活躍を見せたアーセナルのMFゲンドゥージ
無名の新戦力だったが思わぬ活躍を見せたアーセナルのMFゲンドゥージ【Getty Images】

 今季からウナイ・エメリ新監督が指揮を執るアーセナルでは、思わぬ“掘り出し物”が話題になった。この夏、フランスのロリアンから獲得したMFマテオ・ゲンドゥージの意外な活躍がそれである。ルーカス・トレイラやステファン・リヒトシュタイナーといった期待値も知名度も高い新戦力が多く加わった中で、最も無名の19歳が、いい意味で予想を裏切る好パフォーマンスをプレシーズンマッチで見せたのだ。


 ゲンドゥージは最終ラインまで下りてボールを受け、的確にパスをさばいていく中盤の“潤滑油”タイプ。ボールの受け方がうまく、縦パスの精度と意識も高い。10代とは思えない落ち着きぶりも光り、まるで数年来の在籍選手であるかのようにフィットした。ボランチのファーストチョイスはグラニト・ジャカとトレイラかもしれないが、役割も髪型も似ているモハメド・エルネニーとの序列で言えば早々に追い抜いた感があり、開幕スタメン抜てきもありうる。


 ところが、そのゲンドゥージ以上にファンを喜ばせた新人がいた。それが2000年生まれの攻撃的MFエミール・スミス・ロウである。彼は18歳の誕生日を2日後に控えた7月26日、インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)のアトレティコ・マドリー戦に先発出場。後半開始早々、中盤でこぼれ球を拾うと素早く相手2人の間をすり抜けて右足を振り抜いた。強烈かつ正確なミドルシュートはゴール右のトップコーナーに突き刺さり、彼はこのワンプレーでファンの心をつかんだ。


 ゴールシーン以外でも、スミス・ロウは正確なボールタッチと知的なパスを随所で見せた。アーセナルで10代のMFといえばかつてのセスク・ファブレガスやジャック・ウィルシャーの姿を重ねたくなるが、プレーの印象はマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネに近い。アカデミー時代からとんでもないFKやミドルを決める子供として地元のサポーターにとっては知る人ぞ知る存在だったが、大人に混じってもキックの質は目を見張る。実際、続くICCのパリSG戦でも、右サイドからデ・ブライネ顔負けの見事なクロスボールでアレクサンドル・ラカゼットの得点をアシストしている。


 ロンドン生まれで9歳からアカデミー育ちという出自、さらにクラブの人気者だったウィルシャーがこの夏でウェストハムに完全移籍した寂しさもあってか、グーナー(アーセナルファンの愛称)はまだあどけなさが残るスミス・ロウに夢中である。本人も期限付き移籍で経験を積むのではなく、アーセナルに残って定位置争いに挑みたいと力強く話す。主戦場は4−3−3のインサイドハーフ、または4−2−3−1の2列目で、メスト・エジルやヘンリク・ムヒタリアン、アーロン・ラムジーらと争って出場機会を得るのは簡単ではないが、それでも堂々としたプレーぶりを見れば、このU−23所属の新鋭が開幕メンバーに入っても驚きはない。

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